世界初、NFTコンテンツ付き出版物が登場 第1弾は「SPA!」、メディアドゥがシステム提供
電子書籍取次大手のメディアドゥと出版取次大手のトーハンは、NFTを活用したデジタルコンテンツ付き出版物を10月12日に発売すると発表。合わせて、NFTの発行と販売ができるプラットフォームも12日から提供を始める。
電子書籍取次大手のメディアドゥと出版取次大手のトーハンは9月21日、NFTを活用したデジタルコンテンツ付き出版物を10月12日に発売すると発表した。併せてメディアドゥは、NFTの発行と販売ができる「メディアドゥNFTマーケットプレイス(仮称)」も12日から提供を始める。
出版物に添付されたカードの16桁のギフトコードを、メディアドゥNFTマーケットプレイスで読み込むことでNFTを発行。保有を証明できるデジタルコンテンツとして取得できる。両社では、これを「NFTデジタル特典」と名付けている。同サービスでは他に、デジタルファンアイテムとしてNFTを販売できる機能も搭載予定。10月12日に詳細を発表する。
NFTコンテンツ付き出版物の第1弾は、扶桑社・主婦の友社の週刊誌「『SPA!』10/19・26合併号 特装版」で、誌内に登場するアイドルのデジタルトレーディングカードが付属する。価格は600円で10月12日に発売する。その後は、動画や未公開フォトなどのNFTコンテンツ入り写真集を順次発売するという。
メディアドゥとトーハンによると、NFTデジタルコンテンツ特典付きで出版物が刊行されるのは世界初だという。「NFTデジタル特典をデジタルのファンアイテムを親しむ入り口に位置付け、NFTマーケットを出版界が主たるコンテンツ供給源としてクリエイターやユーザーの支持を集められるようにしたい」としている。
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