家電の使用回数をネット経由で把握、交換部品もお届け パナがIoT家電特化のメンテサービス
パナソニックが、IoT家電の使用状況に応じてメンテナンス時期を通知するサービスを始めると発表した。交換部品を2回届けるプランと、最大5年間の修理保証を付けたプランを用意した。まずは、エアコンと洗濯機で始める。
パナソニックは9月21日、IoT家電の使用状況に応じてメンテナンス時期を通知するサービス「Panasonic Care」を10月1日に始めると発表した。交換部品を2回届ける「お知らせメンテナンスプラン」に加え、1年間のメーカー保証後も最大5年間の修理を保証する「保証対応付メンテナンスプラン」を用意。料金は対象製品ごとに異なる。まずは2021年秋発売のエアコンと洗濯機から始め、対象製品を順次拡大する予定。
申し込みは製品購入後、同社公式ECサイト「Panasonic Store Plus」で受け付ける。通知を受けるには会員サイト「CLUB Panasonic」への会員登録と、製品をインターネットに接続する必要がある。メンテナンス時期の通知は登録したメールアドレスに送信する。
対象のエアコンは21年発売の「LX」「X」シリーズ。運転時間が4000時間と8000時間に達したタイミングで交換用のフィルターを届けるお知らせメンテナンスプランは7000円。保証対応付メンテナンスプランは1万円で、保証期間は商品購入後5年間か、運転時間1万時間のどちらかが先に達するまでとなる。
21年発売の洗濯機「NA-LX129A」「NA-LX127A」も対象で、洗濯回数1200回と2400回になった時点で洗濯槽クリーナーを届ける。お知らせメンテナンスプランは6000円。保証対応付メンテナンスプランは1万5000円で、こちらも保証期間は商品購入後5年間か洗濯回数3000回のどちらか先に到達するまで。
エアコンと洗濯機を対象にした理由について同社は「生活する上で壊れたら困る家電から始めた。故障の目安となる運転時間や洗濯回数で(メンテナンス)対応することで、より長く使える」と説明した。
関連記事
- 働く人の気持ちや動きをオフィスに反映 パナソニックが自社ビルで実験
パナソニックライフソリューションズが、ニューノーマル(新しい生活様式)時代のオフィス創造に向けた実証実験をスタート。働く人の心理データなどを基に、生産性の高いオフィスづくりを目指す。 - どこまで聞こえる? “耳年齢を測る”パナのサイトが話題 「端末によって聞こえ方変わる」の声も
「耳年齢を測る」とうたうパナソニックのWebサイトが話題だ。聞こえる音の周波数によって、耳年齢を「20代」から「60代」まで分類。その精度は? - ドコモとパナ、照明を「5G×クラウド」で操る実験 音楽ライブを盛り上げ“密”も解消
NTTドコモとパナソニックが、10月10〜11日に東京・品川区で行われるイベントに協力。5Gとクラウドを使った演出の実証実験を行う。84個の照明を同時に制御し「非日常的な体験を演出する」としている。光を使って“密”を防ぐ仕組みも試す。 - ソフトバンク、戸建て向けIoT宅配ボックスの実験 パナソニックらと共同で 20年度内に事業化へ
ソフトバンクが、戸建て住宅を対象としたIoT宅配ボックスの実証実験を行う。スマホアプリとパナソニックなどが開発したIoT宅配ボックスを連携し、2020年度内の事業化を目指す。 - IoT家電の“脱インターネット”? パナソニックとソフトバンクが実証実験
パナソニックがソフトバンクと共同で「NIDD」(Non-IP Data Delivery)技術を用いた常時接続IoT家電の実証実験を行う。IoTデバイスを狙った悪意のある攻撃を受けるリスクが低くなる特徴がある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.