速報
Facebook、「下位に表示されるコンテンツタイプ」サイト開設
Facebookが、削除はしないが表示機会を減らす投稿のタイプを説明するサイト「下位に表示されるコンテンツタイプ」を開設した。29タイプの投稿について説明している。
米Facebookは9月23日(現地時間)、コンテンツ配信ガイドライン「下位に表示されるコンテンツタイプ」サイトを開設したと発表した。削除はされないまでも、ニュースフィードでの表示が制限される(あまり表示されなくなる)コンテンツの種類を列挙して説明するサイトだ。
これまでも、どのようなコンテンツが制限されるか折に触れて紹介しているが、このサイトにより「問題があるか低品質であるためにニュースフィードでの表示が少なくなるコンテンツが明確になった」としている。
項目は以下の通り。サイトでは、各項目に具体例で説明するリンクが貼られている。
- 迷惑広告
- クリックベイトのリンク
- 報告されたり非表示にされたりする可能性が高いコメント
- 組織的なコメント
- エンゲージメントベイト
- クローキングが疑われるドメインへのリンク
- 不必要なユーザーデータを要求するウェブサイトへのリンク
- 低品質な閲覧体験
- 低品質なコメント
- 低品質なイベント
- 低品質な動画
- スパムだと予測されるページ
- 扇動的な健康関連コンテンツや健康に関する営利目的の投稿
- オリジナルコンテンツが少ないドメイン
- ファクトチェックされた偽情報
- 不正なシェア
- 「クリックギャップ」が大きいドメインやページへのリンク
- 出所が明確でないニュース記事
- 広く信頼されていないニュースパブリッシャーからの投稿
- 配信数を人為的に水増ししているページからの投稿
- グループにハイパーシェアしている利用者からの投稿
- オリジナルではないニュース記事
- コミュニティ規定のボーダーライン上のコンテンツ
- コミュニティ規定に違反している可能性が高いコンテンツ
- Facebookのポリシーに繰り返し違反している人が投稿したコンテンツ
- 性的、衝撃的なコンテンツを含むランディングページへのリンク
- 複数のアカウントを持っている可能性が高い利用者からの投稿
- バイラリティが疑わしいことを示す投稿
- 自殺に関する不確かな報告
「ニュースフィードの問題のあるコンテンツを減らすためのわれわれの取り組みは、ユーザーのフィードバックに対応し、パブリッシャーに高品質なコンテンツへの投資を促し、より安全なコミュニティを構築するという価値観に根ざしている」(サイトより)
この公式ブログは、米Wall Street Journalが一連の記事で、Facebookが問題を放置する体質だと批判した後に公開された。Facebookは問題を放置しているのではなく、「問題の深刻さを理解し、取り組もうとしている」と主張した。
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