Samsung、人の脳を半導体チップに“コピペ”する研究を発表
韓国Samsung Electronicsは9月26日(現地時間)、人間の脳を半導体チップにコピー&ペーストする研究を、米ハーバード大と共同で行っていると発表した。ナノ電極アレイを使って神経細胞(ニューロン)の構造を読み取り、メモリチップ上にコピーする技術の開発を目指す。
研究の構想をまとめた論文は、科学雑誌「Nature Electronics」に9月23日付で掲載された。
脳の機能をコンピュータ上に再現する「ニューロモーフィックエンジニアリング」の研究は1980年代から始まっているが、ニューロンがどう配置され、脳の機能を担っているかは現在でもほとんど分かっておらず、脳をそのまま再現する手法の開発は難航している。
研究チームは今回、人の脳のニューロンの電気信号を高感度に記録でき、配置や接続状態もコピーできるナノ電極アレイを独自開発。ニューロンが接続する場所と、接続の強さも記録でき、ニューロンの配線マップを“コピー”できるという。
コピーしたデータは、SSDなど不揮発性メモリのネットワークに“ペースト”。脳のニューロン接続マップを、メモリチップに直接ダウンロードする――という流れだ。SSDのほか、RRAM(抵抗変化メモリ)などへの“脳のペースト”を目指している。
人間の脳にはニューロンが約1000億個あるとされ、その1000倍以上のシナプス(ニューロン間の接合部)があると推定されている。このため、脳を再現した半導体チップの作成には、約100兆個のメモリセルが必要と考えられる。
Samsungは、3次元構造のメモリセルを採用した高密度なメモリを開発している。脳を再現した膨大なデータを、3次元構造セルを採用した1つのメモリに貼り付けることを目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
肖像画をChatGPTに読み込ませて出力→加工して納品 委託先による著作権侵害で、小学館「サライ.jp」が謝罪
-
2
経営「AIでラクして早く帰って」→社員「帰らない」 工数最大9割減のDeNAも悩むAI効率化の壁
-
3
新作「鬼武者」にハマったマンガ家が熱弁する、他とは違う“パリィ”の魅力とは?
-
4
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
5
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
6
「POPOPO」サービス終了 開始から約半年
-
7
「iPhone Duo」実機をマニアック目線でチェック かな入力の分割不可、ケース装着時だけの隠し設定など
-
8
「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も
-
9
「不気味の谷を越えた」? 中国の美男美女型ロボット「U1」話題 286万円から
-
10
東京ゲームショウと生成AI ゲームの祭典で商談見込むベンダーたち
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR