靴に入れるだけで“歩行の質”測定するIoTインソール NECが法人提供 Makuakeから事業化
センサー付きインソールを靴に入れるだけで、歩行の質を測定できるソリューションをNECが法人販売。Makuakeから事業化したシステムだ。
NECは10月8日、センサー付きインソールを靴に入れるだけで、歩行の質を測定できるシステム「歩行センシング・ウェルネスソリューション」の提供を、病院や介護事業者、靴メーカーなど法人向けに始めたと発表した。
FiNC Technologiesと共同開発し、2019年にクラウドファンディングサイト「Makuake」を通じて開発・販売した歩行ソリューション「A-RROWG」を、法人向けに本格展開する形だ。
インソール(1個税別5000円)とセンサー(月額税別3000円)、クラウド上のダッシュボード(同5万円)を組み合わせたソリューション。
インソールに内蔵したセンサーで、歩行速度、歩幅、接地角度、離地角度、足上げ高さ、足の外回し距離のデータを測定。専用アプリやダッシュボードから確認できる。センサーは、歩行時のみ検知・起動し消費電力を抑える仕様だ。
リアルタイム計測用のセンサーを開発し、特定の場面での歩行状態を計測することもできるという。
新たに、センサーで収集した歩行データから、足指の関節のゆがみなど足の健康状態を示す指標を推定する独自のAI技術も開発した。
従来、人の歩行状態を把握するには従来、歩行シーンをカメラで撮影して確認したり、ウェアラブルセンサーでデータを採る必要があり、測定場所や利便性などに課題があった。
「歩行センシング・ウェルネスソリューション」なら、日常の歩行データや、開発中の靴を着用したサンプルデータなどを、場所や時間問わず、設備も不要で手軽に収集できるとしている。
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