「Azure Virtual Desktop」でWindows 11が利用可能に Windows 365 Cloud PCに続き
米Microsoftが、「Microsoft Azure」で仮想デスクトップ環境を提供している「Azure Virtual Desktop」について、Windows 11に対応したことを発表した。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Windows 365 Cloud PCとAzure Virtual DesktopでWindows 11が利用可能に」(2021年10月12日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」で仮想デスクトップ環境を提供している「Azure Virtual Desktop」が、Windows 11に対応したことを発表しました。
もう1つの仮想デスクトップ環境を提供している「Windows 365 Cloud PC」では、当初からWindows 11がリリースされればすぐに対応することを明らかにしていました。
Azure Virtual DesktopがWindows 11に対応したことで、同社が提供する仮想デスクトップ環境のいずれもWindoes 11に対応したことになります。
Azure Virtual DesktopとWindows 365 Cloud PCをどう使い分けるか
Windows 365 Cloud PCはAzure Virtual Desktopをベースにしたサービスであり、機能面では非常に似ています。一方で、それぞれのサービスがターゲットとするユーザーは異なっています。
Windows 365 Cloud PCは2021年の7月に発表され、8月に正式サービス化されて話題になりましたが、下記の発表時の記事タイトルにもあるように月額定額制であり価格が分かりやすく、導入も比較的容易になっています。
Microsoftは個人から中小規模の企業を含むあらゆるサイズの組織に向いていると説明しています。
参考:[速報]マイクロソフト「Windows 365 Cloud PC」正式発表。Windowsをクラウドサービスとして月額定額料金で提供、デスクトップ仮想化をベースに
一方でAzure Virtual Desktopはさまざまな性能の仮想マシンを選択でき、ネットワーク構成もMicrosoft Azureのネットワーク仮想化機能を組み合わせて設定できます。料金も仮想マシンのサイズ、ネットワーク構成とトラフィックなどに依存する従量課金制です。
より高性能な仮想マシンや従量課金制などを含む高度なカスタマイズを求めるユーザー、つまり大企業や特別な構成を必要とする開発部門などはAzure Virtual Desktopが向いていると言えるでしょう。
これからWindows 11を評価しようとしている企業や開発者は多いと思われます。これらのデスクトップ仮想化サービスを利用することで、実機を使わずにWindows 11の評価が可能です。と同時に、リモートワークへの対応に優れたデスクトップ仮想化についても評価できるという利点も得られるのではないでしょうか。
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