Googleの親会社Alphabet、売上高は5四半期連続の更新 クラウドの営業損失は半減
Googleの親会社Alphabetの7〜9月期決算は、売上高は過去最高の652億1800万ドル、純利益は68%増だった。Google Cloudの売上高は45%増で、営業損失は半減した。
Googleを傘下に持つ米Alphabetは10月26日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比41%増の651億1800万ドル、純利益は68%増の189億3600万ドル(1株当たり純利益は27ドル99セント)で過去最高を更新した。売上高は5四半期連続で過去最高を更新している。主力の広告全体は43%増、クラウドサービスのGoogle Cloudは45%増だった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は633億4000万ドル、1株当たり純利益は23ドル48セント)を上回った。
コロナ禍の巣ごもり需要が続くYouTube広告の売上高は72億500万ドル。競合する米Netflixの同四半期の売上高は74億8000万ドルだった。
業績発表後の電話会見でYouTube広告への米AppleのiOS 14でのプライバシー変更の影響について尋ねられたルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は「若干の影響があった」と語った。フィリップ・シンドラーCBO(最高事業責任者)は、「われわれは長年、プライバシー保護技術に投資してきた。開発者、広告主、パブリッシャーをサポートすることに重点を置いているため、(iOSの変更の)ビジネスへの影響を軽減できる」と語った。iOSの変更については、米Facebookや米Snapが決算発表で売上高への影響について言及していた。
セグメント別では、「Google広告」の売上高は43%増の531億3000万ドル。
YouTubeの広告以外による収入(YouTube Premiumのサブスクリプション料金など)やPixelなどのハードウェア、アプリストアの売り上げなどを含む「Googleその他」の売上高は23%増の67億5400万ドルだった。
「Google Cloud」の売上高は45%増の49億9000万ドルだった。営業損失は6億4400万ドル。前年同期の営業損失は12億800万ドルだった。
AlphabetのOther Bets(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Xなど)の売上高は2%増の1億8200万ドル、営業損失は12億8800万ドル。前年同期の営業損失は11億300万ドルだった。
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