Microsoft、クラウド好調で純利益が初の200億ドル超え
Microsoftが発表した7〜9月期の決算は、売上高は22%増、純利益は48%増。純利益は初めて200億ドルを超えた。Azureの売上高が50%増と好調だった。
米Microsoftが10月26日(現地時間)に発表した2022年第1四半期(2021年7〜9月期)の決算は、売上高は前年同期比22%増の453億ドル、純利益は48%増の205億ドル(1株当たり2ドル27セント)だった。純利益は過去最高を更新し、初めて200億ドルを超えた。前四半期同様、コロナ禍による世界的な在宅勤務の増加でAzureなどのクラウドサービスやビジネスSNSのLinkedInが好調だった。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は439億7000万ドル、1株当たりの純利益は2ドル7セント)を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で、「Microsoft Cloudは、組織がこの移行と変化の時期を乗り越えるために必要なエンドツーエンドのプラットフォームとツールを提供する」と語った。
部門別では、Azureやサーバ製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は31%増の169億7000万ドルだった。Azureの売上高が50%増と好調だった。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、「Office 365」と「LinkedIn」が好調で22%増の150億4000万ドルだった。企業向け「Office 365」の売上高は23%増、コンシューマー向け「Microsoft 365」のサブスクリプション数は19%増え、コンシューマー向けOfficeの製品とクラウドサービスの売上高は10%増だった。LinkedInの売上高は、広告需要の高まりで42%増。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、12%増の133億1000万ドルだった。メーカー向けのWindows OEMは、10月の「Windows 11」リリース待ちの買い控えや半導体不足によるでPC製造の減少の影響は受けたものの、10%増。企業向けWindowsとクラウドサービスの売上高は、「Microsoft 365」が好調で12%増だった。Surfaceは17%減。Xboxのハードとソフトを合わせた売上高は16%増。Xboxハードのみの売り上げは166%増だった。
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