Web会議サービス「Zoom」を運営する米Zoom Video Communicationsは11月2日(現地時間)、無料版ユーザーのサービスページに広告を表示するテストを開始したと発表した。「無料ユーザーに堅固なプラットフォームへのアクセスを提供し続けるため」という。
Zoomの無料版は、1回の会議に40分という制限はあるものの、E2EEなどほとんど有料版と同じ機能を搭載している。
最初のテストでは、会議終了後に表示されるページにのみ広告が表示される。
この広告プログラムのテスト開始に合わせ、プライバシーステートメントを更新し、広告関連で参照するユーザー情報などについての説明を追加した。
Zoomは、「ユーザーの会議、ウェビナー、メッセージングのコンテンツを、マーケティングやプロモーション、あるいは広告表示の目的で使うことはない」と強調した。
プライバシーステートメントには、Cookieを利用したターゲティング広告を表示すると明記されている。ユーザーはCookieの管理ツールから広告Cookieを無効にできる。
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