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「ヤフオク!」内の不審なメッセージ、機械学習モデル導入で相談件数が97%減
ヤフーのネットオークションサービス「ヤフオク!」の質問機能で機械学習モデルを使った検知システムを導入したところ、不正な質問投稿に関する問い合わせが97%減少したと発表した。
ヤフーは11月11日、ネットオークションサービス「ヤフオク!」の質問機能において、2020年6月から実装した機械学習を使った検知/削除により、不正な質問投稿に関する相談件数が97%減少したと発表した。機械学習モデルは21年9月にアップデートしており、検知精度を強化している。
同社によると、質問機能を使った不正行為の例として「出品価格より高額で買い取るから連絡して」など、ヤフオク!で禁止している直接取引を持ちかけ、代金を払わずに商品をだまし取ろうとするものが多いという。英語などで投稿されることが多く、入金確認前に商品を国外に発送することを求められる。
ヤフーでは、不正なメッセージパターンを機械学習させ、検知/削除する対策を20年6月に開始。最近では、日本語に自動翻訳して投稿したり、メールアドレスではなくメッセージアプリに誘導するなど手口が変化してきたことから、継続的にアップデートを実施しているという。
結果、機械学習モデル導入前の20年5月と比較して、21年10月では「質問に不審な投稿がされる」「直接取引をもちかけられた」などの相談件数が97%減少したとしている。
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