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Twitter、偽情報対策「Birdwatch」はエイリアスでの投稿を可能に
Twitterは現在米国でパイロットテスト中の偽情報対策「Birdwatch」の協力者にTwitterアカウントとは別の「エイリアス」を提供する。これにより、嫌がらせを恐れずにツイートを評価できるようになりそうだ。
米Twitterは11月22日(現地時間)、1月に米国でパイロット版として開始した偽情報対策「Birdwatch」の新機能「aliases」(エイリアス)を発表した。Twitterのアカウント名を明かさずにnote(注釈)を付けられるようになる。
Birdwatchは、誤解を招くツイートに一般ユーザーがnoteを付け、そのnoteを他の多数のユーザーが評価すれば、ツイートにそのnoteがラベルのように表示されるという、コミュニティ主体の取り組みだ。
これまではnoteを付けたユーザーのTwitterアカウント名が表示されていたが、「誰もが安心して貢献できるようにしたいと考え」た結果、エイリアスを提供することにしたという。
エイリアスは、Birdwatchに参加する際に取得する、自動生成される表示名。Twitterアカウントのプロフィールなどには表示されないので、noteを付けたのが誰だかはわからなくなる。
これにより報復を恐れずに公正な評価を付けられるだけでなく、「誰が書いたか」ではなく「何が書いてあるか」に焦点を合わせやすくなり、バイアスを減らせるとTwitterは説明する。
Birdwatch参加者のエイリアスにはそれぞれプロフィールページが設けられ、過去のnote投稿が一覧できるようになっている。これにより、参加者が受ける評価に責任を持たせることができるとしている。
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