Kotlin開発元が軽量なコードエディタ「Fleet」発表 エディタとバックエンドの分散処理や共同作業に対応
プログラミング言語の「Kotlin」や、統合開発ツール「IntelliJ IDEA」などの開発元であるJetBrainsが、新規に開発した軽量なコードエディタの「Fleet」を発表。他のユーザーとエディタ画面を共有できる機能や、エディタとバックエンドの分散処理が可能な点が特徴という。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「JetBrainsが軽量なコードエディタ「Fleet」発表。エディタとバックエンドの分散処理、多言語対応、共同作業対応など」(2021年11月30日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
プログラミング言語の「Kotlin」や、統合開発ツール「IntelliJ IDEA」などの開発元であるJetBrainsは、同社が新規に開発した軽量なコードエディタの「Fleet」を発表しました。
Fleetは瞬時に起動する高速で軽量なコードエディタを中心に、別途実行されるIntelliJコード処理エンジンを搭載しています。
LanguageServerを用いたプロジェクトおよびコンテキスト対応のコード補完の他に、定義と使用箇所への移動コード品質チェック、クイックフィックスなどの機能を IntelliJベースのIDEから継承しています。
ターミナル機能、Git対応、テーマ対応、MavenとGradleによるJavaの実行とデバッグ対応(今後他の言語にも対応予定)、機能拡張のためのプラグイン機能(近日対応予定)なども備えており、Windows、macOS、Linuxに対応。
対応するプログラミング言語はJava、Kotlin、Python、Go、JavaScript、Rust、TypeScript、JSONに加え、今後PHP、C++、C#、HTMLにも対応予定。
他のユーザーとエディター画面を共有できるだけでなく、ターミナルやデバッグセッションの共有、コードレビューの実行、コードの調査などの共同作業もデフォルトで可能となっています。
Fleetは分散アーキテクチャによって構築されているため、コードエディタであるFleet本体はローカルマシンで実行し、そのほかのIDE関連機能は別のサーバやクラウドなどで実行可能となっているため、手元のマシンの能力が高くなくとも強力なバックエンドの開発環境と連携させることが可能です。
Fleetは現在早期リリースとして試用希望のユーザーを募集してます。
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