「Visual Studio 2022」正式リリース 実行中のアプリにコード変更が反映される「ホットリロード」など新機能
米Microsoftが、統合開発環境「Visual Studio」の最新版となる「Visual Studio 2022」の正式リリースを発表。64ビットアプリケーションとしてアーキテクチャから再構成された他、アプリケーションを実行中にコードを変更すると、その変更が実行中のアプリケーションに反映される「ホットリロード」が強化された。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Visual Studio 2022正式リリース。初の64ビット化による高速化、実行中のアプリにコード変更が反映される「ホットリロード」、.NET 6対応など新機能」(2021年11月9日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは統合開発環境「Visual Studio」の最新版となる「Visual Studio 2022」の正式リリースを発表しました。
下記は正式リリースを発表した製品担当のAmanda Silver氏のツイートです。
64ビット化、ホットリロード、.NET 6対応など
Visual Studio 2022は、同製品としては初めて64ビットアプリケーションとしてアーキテクチャから再構成され、高速化と大規模メモリの利用が可能になりました。
もっとも大きな新機能は、アプリケーションを実行中にコードを変更すると、その変更が実行中のアプリケーションに反映される「ホットリロード」(Hot Reload)の強化でしょう。
アプリケーションを開発中のプログラマは、コードの一部を変更したあとにそのコードが意図した通りに動くかどうかを確認するためにアプリケーションを実行し、実行の様子を確認したら終了させ、またコードを変更し、また試しに実行してみる、といった操作を繰り返すことがよくあります。
ホットリロードは、いちいちコード変更とアプリケーションを実行を繰り返し行うことなく、アプリケーションを実行したままでコードの変更が反映されることで、いちいちアプリケーションを実行し、終了させるといった面倒な操作なく、継続してコーディングができるようになることを目指したものです。
Visual Studio 2022では、WPFやWinUI 3などXAMLを用いたアプリケーション、Windowsフォーム、ASP.NETのWebアプリケーション、Blazorサーバー、コンソールアプリなど、最新の.NETランタイムとVisual Studioデバッガを組み合わせて使用するほとんどすべてのタイプのアプリでホットリロードが動作すると説明されています。
今後はBlazor Wasmと、.NETのマルチプラットフォーム対応UIフレームワークである.NET MAUIのiOS/Androidアプリ開発での対応なども予定しているとのこと。
その他、1インスタンスのVisual Studioで複数のGitリポジトリを操作できるマルチリポジトリサポート、IntelliCodeの機能強化により1行全体までの自動補完、.NET 6対応など、多くの新機能が搭載されています。
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