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暗号資産取引所BitMart、サイバー攻撃で約2億ドル相当流出
暗号資産取引所BitMartのホットウォレットに不正アクセスがあり、約2億ドル相当が流出した。CEOは影響を受けた顧客には企業資金で補償するとツイート。現在取引所は閉鎖しているが7日には再開する見通しだ。
ケイマン諸島に拠点を置く暗号資産取引所BitMartのシェルドン・シャCEOは12月4日(現地時間)、イーサリアム(ETH)ホットウォレットとバイナンススマートチェーン(BSC)ホットウォレットに不正アクセスがあり、約1億5000万ドル相当の資産が引き出されたとツイートした。
不正アクセスされたのはETHとBSCのホットウォレット各1つずつであり、他のすべてのウォレットは無事だとしている。
シャ氏は6日の午前0時ごろ、不正アクセスは秘密鍵の盗難が原因だったと報告した。影響を受けたユーザーの資産はBitMartの資金で補償するという。
現在、資産の預け入れと引き出しは停止中で、7日から段階的に再開する見込みだ。
BitMart自身は流出額を1億5000万ドル相当としているが、米ブロックチェーン分析企業のPeckshieldは、損失は2億ドル近いとツイートした。
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