法務省公式サイトに有料素材のサンプル画像が掲載 「事実関係を確認中」
法務省の公式Webサイトに、透かし入り画像が掲載されている――そのような指摘が12月7日からTwitterなどで見られている。法務省は8日午前11時時点で掲載画像を取り下げ「現在事実関係を確認中」とコメントしている。
法務省の公式Webサイトに透かし入り画像が掲載されている――そのような指摘が12月7日からTwitterなどで見られている。問題になっているのは「離婚を考えている方へ」という同省のWebページ。トップページの画像に透かしのようなものが見られることから「有償素材のサンプル画像を利用したのではないか」と批判の声が上がっている。
元の画像とみられるのは、グラフィックデザイナーのemmaさんが作成したもので、フォトストックサービス「Adobe Stock」では「幸せな家族セット」、画像素材サイト「PIXTA」では「仲良し家族」の名称で有償の画像素材として提供している。法務省Webサイト上の掲載画像には「Adobe」の文字の透かしが確認できることから、利用ライセンスが付与されていないプレビュー画像をそのままWebサイト上に使った可能性がある。
法務省に問い合わせたところ「7日夜に同様の指摘を受けており、現在事実関係を確認している。このWebサイトは外部の業者に依頼して作成したものであったため、権利関係がどのようになっていたか、確認を進めている」と説明。
8日午前11時時点で同省は問題の画像を取り下げている。「本ページに掲載されていたイラストに関し、ご指摘がありました。現在、事実関係を確認中のため、いったん当該イラストの公開を停止しております。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません」とコメントを掲載した。
9月には、デジタル庁の事務方トップである石倉洋子デジタル監が、自身の公式WebサイトにPIXTAの画像を無断掲載しており、謝罪する問題も起きていた。
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