連載
ソニー「α7IV」は次世代のスタンダードになり得るか? 進化したところ、足したいところ:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)
ソニーの「α7III」の実機を試用した。「α7III」から4年弱の間にどれだけカメラとして進化したのか、そしてα7IVが目指した次世代のスタンダードは何か?
ピクチャーエフェクトやクリエイティブスタイルがなくなり、クリエイティブルックに切り替わったのも特徴的だ。
もう一つ、メニューのデザインも新しくなった。α7SIIIで採用されたタブ式に切り替わったのだ。メニューの設定項目がおそろしく多いのでタブ式になっても必要な設定にたどりつくのは大変ではあるが、それでも整理されたぶん分かりやすい。
ソニーが考える次世代はハイブリッドなカメラ
かくして「次代の新基準」は、静止画も動画も等価に扱えるハイブリッドなカメラということだ。
α7IVは写真を撮るカメラとしても前モデルからぐっと進化してレスポンスもAFも画質も上がっている。
でも、一番のターゲットは静止画も動画も同じくらい作品として撮る、新しい層なのだろう。
静止画動画関係なくクリエイティブな作品を撮りたいなら、このα7IVはすごくいい。そしてクリエイティブな活動を後押ししたいというソニーらしさがある。
対して、動画は撮らない、静止画がメインだ、という人は画質に優れたα7RIV、何より速さが必要だって人はα9IIがいいんじゃなかろうか。
関連記事
- ソニー「α7 IV」供給に遅れ 予想上回る注文で
ソニーマーケティングは9日、ミラーレスカメラ「α7 IV」について、購入者に届くまで時間がかかる可能性があると告知した。「予想を大幅に上回る注文を受けたため」。 - 潔さが面白い動画デジカメ、ソニー「ZV-E10」 お手軽ミラーレス一眼としても
ソニーの“VLOGCAM”第2弾「ZV-E10」は機能や操作系の取捨選択がすごくはっきりしてる。ビデオカメラとしても普通に使えるのだが、細かいところでYouTuberとかイマドキの動画配信に便利なようにアレンジしている。 - 早すぎたAndroidデジカメ──1型センサー搭載スマホを見て思い出す7年前の名機
シャープがライカとの協業で「AQUOS R6」を発表し、そのライカ版ともいえる「Leitz Phone 1」が登場。それを見て昔からのカメラ好きは思い出したと思う。パナソニックが2014年に発売した「DMC-CM1」を。 - ソニーの「Aマウント」はなくなるのか ミノルタから受け継いだ「αシリーズ」の歴史
「ソニーがとうとうAマウントを止める?」って話がネットを中心に広がっている。確かにソニーの米国サイトを見ると製品一覧にAマウントのカメラがない。 - レトロでかわいいニコン「Z fc」は見た目で買っちゃっていい趣味のミラーレス一眼だった
6月に発表した途端、大きな反響を呼び、予約が殺到したというニコンのAPS-Cミラーレス「Z fc」。何しろ、「レトロ」で「かわいい」のである。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.