「CP+」、3年ぶりパシフィコ横浜で開催も「3年前のショー形態を復活させるわけではない」
カメラ映像機器工業会は、2月に開催する映像機器展示会「CP+2022」をパシフィコ横浜での会場イベントと公式Webサイトを使ったオンラインイベントのハイブリッド形式にすると発表した。
カメラ映像機器工業会(CIPA)は、2月に開催する映像機器展示会「CP+2022」をパシフィコ横浜での会場イベントと公式Webサイトを使ったオンラインイベントのハイブリッド形式にすると発表した。会場イベントは3年ぶりとなるが、入場手続きなどは以前より煩雑になる。
CP+実行委員会の笠松厚雄委員長は「この時期の開催には賛否両論あるが、100%の安全は今後もありえない。どんな状況下でも開催できる方法を検討する第1歩にしたい」と説明。ただし状況によっては見直しが必要になるケースもあるとし「その場合は政府や自治体と相談しながら迅速に決断する」とした。
会場は通路を広げ、ソーシャルディスタンスが確保できる共有ステージなどを設ける。一般来場者は1時間ごとの来場時間を指定した事前登録制で、入場時には検温などに加え、1)72時間以内に取得したPCR検査の陰性証明か、2)ワクチン接種証明と24時間以内の抗原検査の結果の提示が必須となる。事前登録の受け付けは1月20日から。2次募集は2月中旬に行う。
手続きの煩雑さについて笠松委員長は「3年ぶりのリアル開催となるが、3年前のショー形態を復活させるわけではない。新しい価値基準、ニューノーマルに基づく第1回になる」と訴え、理解を求めている。
CP+の会期は2月22日から27日まで。このうち会場イベントは24日から27日までの4日間で、最新機材のタッチ&トライやセミナーを行う。新しい試みとして全出展ブースから担当者に見どころを紹介してもらい動画として配信する。
2月22日と23日はオンラインだけのプレイベント。CIPA代表理事会長の石塚茂樹さん(ソニーグループ代表執行役副会長)のキーノートスピーチや映画「カメラを止めるな!」で知られる映画監督・上田慎一郎氏によるトークセッションなどを配信する。
CP+はアジア最大級のカメラ映像機器ショー。コロナ禍の影響で20年は中止となり、21年も当初はパシフィコ横浜とのハイブリッド開催を目指したが、感染拡大により会場イベントを断念した。しかしオンライン開催は4日間で約5万人が動画を視聴し、1カ月のアーカイブ公開期間を含めると約9万人に及んだという。
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