ニュース
Makuakeが“品質基準”を策定 「法令の順守」「表示と実物に差異が無いこと」など求める
マクアケが取扱商品の品質について定めた「Makuake品質基準」を公開した。品質試験の結果、基準に適合しないと判断された商品やサービスは取り扱いを断る可能性がある。
購入型クラウドファンディングサービス「Makuake」を運営するマクアケは1月21日、取り扱う商品の品質について定めた「Makuake品質基準」を公開した。外部機関による品質試験を取り入れ、基準に適合しないと判断された商品やサービスは取り扱いを断る可能性があるという。
商品の品質とプロジェクトページの表示方法について基準を定めた。品質については「国の定める全ての法令に準拠すること」「Makuakeの品質基準を満たすこと」「要求に応じて品質の証明資料を速やかに提出すること」などを求める。表示方法については、優良誤認や有利誤認といった景品表示法に反する記述、原産国の偽装などを禁止する。
商品やサービスの仕様、外観についても「基本的な機能、耐久性、実用性を持つこと」「表示と実物に差異が無いこと」「他者の権利を侵害しないこと」「有害物質を使用しないこと」など基本的な方針を示した。
不良品の発生を未然に防ぐのが目的。マクアケはMakuake品質基準の策定で、プロジェクトの実行者はプロジェクトの精査が円滑にできるようになり、支援者は安心して商品やサービスを購入できるようになるとしている。
品質基準の策定に伴い、品質検査機関のカケンテストセンター(東京都中央区)と業務提携を締結。服飾分野の品質テスト、プロジェクト実行者向け品質管理セミナー、適切な広告表示に向けたアドバイスなどのサポートを実施できる体制を整えた。
関連記事
- クラウドファンディングのマクアケ、マザーズ上場へ
東京証券取引所がクラウドファンディングサイトを運営するマクアケのマザーズ上場を承認した。 - ビックカメラに消費者庁が措置命令 ECサイトで原産国表記に景表法違反
消費者庁が、「ビックカメラ.com」などのECサイトで景品表示法違反があったとしてビックカメラと子会社のビッグ酒販に措置命令を行った。販売する工具や酒類の原産国として、本来と異なる地名を表記していたという。 - 「ドスパラ」で景表法違反 別商品や販売実績乏しい商品と値引き比較【訂正あり】
東京都が、ECサイト「ドスパラ」を運営するサードウェーブに景品表示法に基づく措置命令を下した。PCの値引き前の価格を不当に高く表示し、割安であるかのように消費者に誤認させていたという。 - カメラレンズ形の江戸切子グラス、マクアケで販売 キヤノンがデザイン監修
カメラレンズの形をした江戸切子グラスのクラウドファンディングがMakuakeで始まった。キヤノンマーケティングジャパンがデザイン監修。支援額は1万2870円(税込)から、支援者には12月末までに発送される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.