残業時間が増えた職種ランキング “半導体不足”で電機メーカー営業が1位に IT系で上位は?:就職人気から占う今後のIT業界
パーソルキャリアの転職サービス「doda」が職種別の平均残業時間を調査。残業時間が増加したのは、半導体不足の影響を受けた「電機メーカーの営業」がトップだった。IT系は5位に「インフラコンサルタント」がランクインしている。
就職人気から占う今後のIT業界:
エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。
コロナ禍で残業時間が増えた職種はどれか。パーソルキャリアは1月31日、自社の転職サービス「doda」において2021年の「平均残業時間」に関する調査を発表した。20年と比較して残業時間が増えた職種のトップは「電機メーカーの営業」で12.1時間増。平均残業時間は28.6時間だった。IT系職種では、5位にの「インフラコンサルタント」がランクイン。6.3時間増(同28.1時間)となった。
電機メーカー営業の残業時間が最も多かった理由として、世界的な半導体不足になった一方で、リモートワークの普及や巣ごもり需要によるPCやテレビなどの半導体関連商品の需要が急拡大したことを挙げており「これらのトラブル、高まり続けるニーズへのイレギュラー対応が発生し、残業時間が増加したと推測される」と同社は説明している。
2位以降は、建築/土木系の「設計監理/施工監理/コンストラクションマネジメント」で10.3時間増(平均残業時間は28.6時間)、3位は「広報/PR/IR」で9.4時間増(同26.3時間)、4位は「プロデューサー/ディレクター/プランナー」(出版/広告/Web)で7.3時間増(同32.5時間)。
6位は、「内部監査」で6.1時間増(同20.7時間)、7位は不動産専門職を含む「コンサルタント」で5.4時間増(同27時間)、8位はものづくり系エンジニアの「機械設計/金型設計/光学設計」で5.2時間増(同28.5時間)、9位はクリエイティブの「編集/記者/ライター」(出版/広告/Web)で4.9時間増(同27.6時間)、10位は「経営企画/事業企画」で4.8時間増(同28.3時間)だった。IT系ではその他、20位に「品質管理」(IT/通信)が3.5時間増(同22.6時間)でランクインした。
調査は、20歳から59歳までの1万5000人の正社員が対象。doda会員ではなく、ネットリサーチ会社が保有するデータベースを基に、インターネット経由で回答を収集した。
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