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オンキヨーの子会社2社が事業停止、破産申請へ
オンキヨーマーケティングとオンキヨーサウンドが事業活動を停止し、破産手続きを始める。資金難で第三者の資本参加や事業譲渡などを模索していたが協議は難航していたという。
オンキヨーマーケティング(東京都墨田区)は2月8日、全ての事業活動を停止すると発表した。連結子会社で同じく事業継続を断念したオンキヨーサウンド(大阪府東大阪市)と共に破産手続きを始める。
両社とも継続的な資金難で第三者の資本参加や事業譲渡などを模索してきたが協議は難航し、事業を継続できなくなった。今後は破産手続き開始の申し立てに向け、代理人弁護士と準備を進める。
オンキヨーマーケティングは、オンキヨーホームエンターテインメントの連結子会社で、ホームAV製品の国内販売を担当していた。オンキヨーサウンドは2020年10月にオンキヨー(現オンキヨーホームエンターテイメント)から会社分割で独立し、OEM事業を手がけてきた。
経営再建を目指すオンキヨーグループは、2021年9月にホームAV事業をシャープと米オーディオメーカー、VOXX Internationalの合弁会社に譲渡。その効果で21年末に発表した半期決算(22年3月期)は黒字化したものの、個別事業はコロナ禍の影響もあり損失を出していた。
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