トランプ前米大統領の新SNS「Truth Social」アプリiOS版公開(ほとんどのユーザーがログインできず)
ドナルド・トランプ前米大統領が立ち上げた新SNS「Truth Social」のiOSアプリが米国で公開された。公開数時間で無料アプリランキングのトップになった。だが、ほとんどのユーザーがログインできていないと報じられている。
ドナルド・トランプ前米大統領が経営するメディア企業Trump Media & Technology Group(TMTG)が予告していた新SNS「Truth Social」のiOSアプリが2月21日(現地時間)、米Appleの米国版App Storeで公開された。
米The Axiosなど複数のメディアによると、公開後数時間でApp Storeの無料アプリランキングでトップになったという。
だが、このアプリをダウンロードしてアカウントを作成しようとすると、エラーメッセージが表示されるか、ウェイティング(順番待ち)リストに登録されたという画面が表示されるかだという。
ウェイティングリスト画面には「需要の急増のため、あなたをウェイトリストに追加しました。あなたの順番は13万5828番目です」などと表示される。つまり、立ち上げから数時間で10万人以上がアプリをダウンロードし、登録しようとしたとしている。
アプリの公式版リリース前にβに登録したという共和党議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏のツイートによると、Truth Socialのプロフィール画面はTwitterに非常によく似ている。本人確認バッジは青ではなく赤い。
アプリ開発元となっているTMTGのサイトにもトランプ氏の公式Webサイト「SAVE AMERICA」にも、本稿執筆現在このアプリ公開についての発表は特にない。
このSNSについては昨年10月、「Mastodon」のコードを無断で使っていると指摘された。現在はヘルプページに「オープンソース」と明示されるようになっている。
トランプ氏は大統領時代、多数のツイートを投稿することで知られていたが、偽情報投稿や議事堂襲撃を招いた投稿などにより、Twitter、YouTube、Facebook、Instagramなどの主要SNSからアカウントを停止または削除された。Truth Socialは「政治的イデオロギーを差別することなく、オープンで自由で率直でグローバルな会話を促進する、アメリカのメジャーリーグ級のSNSだ」としている。
関連記事
- トランプ前大統領の新SNS、「マストドン」コード無断利用で開始前から存続の危機
ドナルド・トランプ前米大統領が立ち上げた新SNSが「Mastodon」のソースコードを無断で利用しているとしてSoftware Freedom Conservancy(SFC)がライセンスを守るよう警告した。30日以内に従わない場合は「ソフトウェアの権利と許可は自動的かつ永続的に終了する」。 - トランプ前大統領、新SNS「TRUTH Social」立ち上げを発表 iPhoneアプリ予約受付中
Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどから締め出されているトランプ前米大統領が新たなSNSを立ち上げる。「TRUTH Social」は「ビッグテックの専制政治に立ち向かうために」立ち上げたとトランプ氏。App Storeで専用アプリも公開した。 - トランプ前大統領のひとりツイートサイト、約1カ月で終了
前米大統領のドナルド・トランプ氏が5月初旬に開始したメッセージ投稿ページが6月2日、閉鎖された。同氏のシニアアドバイザーは「別のSNSに降臨する前兆か?」というツイートに、その通りだとRTした。 - トランプ前大統領、Facebook、Twitter、Google(YouTube)とそのCEOを提訴
ドナルド・トランプ前大統領が、Facebook、Twitter、Google傘下のYouTubeとその各CEOを連邦地裁に提訴した。1月に同氏をプラットフォームから締め出したのは憲法違反だと主張している。また、セクション230は違憲だとも。 - トランプ大統領の支持者集団、トランプ氏の「選挙は盗まれた」演説後に議会議事堂を襲撃 死者も
米大統領選の投票結果を認定する1月6日、認定会議が開かれた米議会議事堂にトランプ大統領の支持者の集団が乱入して会議が中断している。この集団はトランプ氏がホワイトハウス近くで開いた集会に集まり、「選挙は盗まれた」という演説を聴いた後、議事堂に向かった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.