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「Google Chrome 99」の安定版公開 28件の脆弱性修正やダウンロードショートカットの移動など
Googleは、WebブラウザChromeの最後の2桁バージョン「99」をリリースした。28件の脆弱性に対処した。バージョン100へのアップデートは3月22日の予定だ。
米Googleは3月1日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 99」(バージョン99.0.4844.51)をWindows、Mac、Linux、Android、iOS向けに公開したと発表した。数日かけてローリングアウトしていく。
一般ユーザー向けの目立った新機能としては、これまでウィンドウの下部に表示されていたファイルのダウンロードを示すアイコンが、検索枠(オムニバー)の右隣に表示されるようになる。これはChromiumベースの米MicrosoftのWebブラウザ「Edge」では既に採用されているUIだ。
その他、サードパーティのWebアプリでカレンダーから日付を選ぶ日付ピッカーを使えるようになる。
セキュリティ関連では、28件の脆弱性に対処した。今回は最高レベルの脆弱性はなかった。
開発者向けの情報は、記事末に転載した動画を参照されたい。
Chromeの次のバージョンは初の3桁「100」になる。次回のアップデートは3月29日の予定だ。
バージョンが3桁になると、UA(ユーザーエージェント)を正しく使っていないWebサイトに影響が出る可能性がある。GoogleはWebサイトオーナーがこの問題を未然に回避するための確認用ツールを昨年11月から提供している。以下の動画でも確認方法を説明している。
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