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ウクライナ、予告していたエアドロップを直前に中止し、代わりにNFT販売計画を発表
ウクライナは暗号資産で支援してくれたユーザーに向けたエアドロップを計画していたが、「慎重に検討した結果」中止した。その代わりにNFTを発売すると発表。これまでに暗号資産で約5500万ドル調達したとしている。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は3月3日午後2時ごろ(現地時間)、「慎重に検討した結果、エアドロップを中止することにした。(中略)代わりにウクライナ軍を支援するNFT(Non-Fungible Token)を間もなく発表する。暗号資産(Fungible Token)を発行する予定はない」とツイートした。
ウクライナ政府の公式Twitterアカウントは前日2日の午前8時過ぎ、エアドロップに向けたスナップショットを3日の午後6時に実施すると予告していた。
エアドロップは一般に、ICOで資金を調達したいプロジェクトが発行したトークンをユーザーに無償配布すること。スナップショットはエアドロップを提供するユーザー情報を保存するために、暗号資産のある時点の環境をバックアップすることだ。
フェドロフ氏は急なエアドロップ中止の理由を説明していないが、暗号資産関連メディアの米The Blockによると、ウクライナの暗号資産での資金調達を悪用する偽トークンが発行され、このトークンがかなりの取引量を集めたと報じた。
フェドロフ氏は3日午後4時過ぎにTelegramのアカウントで、ウクライナ政府は暗号通貨での支援で、約5500万ドルを調達したと発表した。
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