リモートと出社、どちらも快適にする「Envoy」でハイブリッドワークの生産性を高める:シリコンバレーから見た風景(3/3 ページ)
シリコンバレーの企業で導入され始めた、ハイブリッドワークのためのサービス「Envoy」について解説します。
Envoy Protectの利用シーン
私が現在勤めている会社でもEnvoy Protectを利用しています。先日チームのメンバーが集まる機会があったので、久しぶりにオフィスに出社しました。
出社前にEnvoyのアプリからオフィスのスポットを予約します。操作は簡単で、オフィスの名前を確認してRegistrationをタップするだけです。この後、会社のオフィスに入るに当たってのコロナ対策のガイドラインが表示されるので、それを一読して健康状態に関する質問項目に回答するだけです。
ガイドラインや要求される質問項目は会社によって異なりますが、コロナの症状(せき、発熱、頭痛など)の有無、最近コロナに感染したもしくは濃厚接触者になっていないか、などの確認が一般的でしょう。健康状態の質問項目の回答が終わると、しばらくして承認のステータスに変わります。これで準備は完了です。
後は当日会社についたら、サインインをクリックすることで実際にオフィスに入館した人として登録されます。パスを表示することができるので、もしEnvoyでのサインインが完了しているかを聞かれたときにはこのパスを提示するだけです。また、仕事を終えて帰宅する際にサインアウトすれば自分に割り当てられたスポットを解放されるので、人数制限が上限値に達していた場合には、他の人がサインインできるようになります。
既存のIDカードを使ったドアの解錠を伴う入館管理システムと接続することで厳密なオフィスの入退室管理を行うこともできるようですが、ここまで実施するかは会社のポリシーによるでしょう。コロナの安全対策としての入館時のスクリーニングは、建物への部外者の侵入を防ぐセキュリティの考え方とは別のものと考えるのも自然かもしれません。
Envoyアプリで出社前の事前承認とサインインをルール化しておけば、誰がオフィスに来ているのか、健康状態の質問項目に回答して承認を得ているのか、またオフィスで許容している人数まで達していないか等の管理ができるので、会社が定めるコロナの安全対策ガイドラインを満たしてるかモニターするのに役立ちます。
リモートとオンサイトのバランス
今回はハイブリッドワークに役立つEnvoyを紹介しました。変化が多くて先の見通せないこのご時世に、いち早く新たなニーズを見つけ、ITにより素早くソリューションを展開してしていく姿勢には学ぶことが多いと思います。
個人的には、久しぶりにオフィスに行ってチームの仲間と会ってみると、相手への理解が深まったり、刺激を受けたり、リモートワークだけでは得られないものがあることに改めて気づきます。ハイブリッドワークへシフトしていくこの時代に、仕事の生産性を高めたり、自分の成長のためには、自分自身がリモートワークとオンサイトをどうバランス取っていくことがふさわしいのかよく考え、そして変化していく必要があるかもしれませんね。
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