イーロン・マスク氏、TED 2022でTwitter買収提案について語る
イーロン・マスク氏はTwitterへの買収提案の数時間後、TED 2022に登壇した。目的は金儲けではなく、言論の自由のための包括的な場のためと語った。提案を拒否されたら「プランB」を用意しているとも。
イーロン・マスク氏は4月14日(現地時間)、TED 2022に登壇し、TED代表のクリス・アンダーソン氏と米Twitterへの買収提案などについて語った。
アンダーソン氏はまず「数時間前、あなたはTwitterに買収提案しました。なぜ?」と尋ねた。マスク氏は口に手を当てる絵文字のような仕草をし、「知らない」と答えたが、その後「言論の自由のための包括的な場の存在は非常に重要だと思う。Twitterはもう、一種のタウンスクエア(町の広場、誰もが自由に発言できる場という意味)になっており、人々が合法な範囲で自由に話せることが非常に重要だ」と語った。
アンダーソン氏がコンテンツモデレーションについて尋ねると、「グレイゾーンのツイートは存在させる。論争がある場合は、そのツイートを目立たせる必要はない。ツイートを削除するのは気が進まないし、アカウント凍結にも慎重だ。タイムアウトの方がましだ」と語った。
マスク氏はまた、以下のようなことも語った。
- TwitterのアルゴリズムのコードはGitHubで公開し、誰でも読めるようにすべき
- 最優先事項はTwitter上の悪質なBotを排除すること
- ツイート編集ボタンは主に直後の誤字脱字訂正にしか使われないだろう
実際にTwitterの買収が可能かどうかという話では、同氏がオファーした430億ドルは十分用意できると語った。だが、もしTwitterがこのオファーを拒否した場合は「プランBも用意している」が、まだ説明しないと語った。
同氏は、Twitter買収の目的は金儲けではなく、広く包括的な公共のプラットフォームの存在が重要だからだと説明した。
インタビューの最後近く、マスク氏は「私の運転哲学は、宇宙の本質を理解できるよう、意識を拡大することだ」「私は人類を愛している。人類の明るい未来のために戦うべきだと思う」などと語った。
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