APS-Cサイズの「EOS R」が誕生した:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)
なんと、キヤノンのEOS RシリーズにAPS-Cサイズセンサーのモデル「EOS R10/R7」が登場した。24日の新製品発表会で実機を触ってきたのでさっそく紹介したい。
RFマウントにAPS-C専用のレンズも登場
フルサイズセンサーオンリーだったEOS RにAPS-Cサイズセンサー機が追加されたとなると、レンズはどうするの? ってのが気になるところ。
今回、ボディに合わせて2本のAPS-Cサイズセンサー用レンズが発表された。
RF-S 18-45mmとRF-S 18-150mmだ。
この2本はAPS-Cサイズ専用のRF-Sレンズだ。
ってことはキヤノンはEF、EF-S、EF-M、RF、RF-Sの5つのマウントを持つことになるの? と思うわけだが、キヤノンによるとRFとRF-Sは同じマウントという扱いだという。
ややこしいのだけど、EF-SレンズをEFマウントのカメラにはつけられなかったのに対し、RF-SレンズはRFマウントのカメラにも付けられる(つまりマウントとしては同じ)から。RF-Sレンズをフルサイズセンサー機に付けると、自動的にクロップされる仕様になっているという。
逆に、今回のR7/R10にフルサイズセンサー用のRFレンズを付けることはもちろん問題ない。
それどころか、小型軽量のRFレンズはR7/R10に付けても似合うのである。
これはイケそうで、特に小型軽量の望遠レンズはEOS R7に装着すると活躍しそうだ。RF 100-400m F5.6-8.0なんか、EOS R7につけたら160-640mm相当の超望遠ズームになるのだから。
2本のRF-Sレンズがどちらも18mmスタート(29mm相当)とイマドキの標準ズームとしては広角側が弱いのは気になるけど(EOS M用の標準ズームでも15mmスタートなのに)、カメラとしては非常によくまとまっていて性能的にも優れており、ヒットしそうな気がする。個人的にはEOS R7がとても魅力的だ。
いずれ、EOS MシリーズもRシリーズに吸収され、EOS Kiss Rが登場しても不思議はなさそうだ。
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