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日韓で国際メタバース協議会が発足 政策提言や事業推進に国際的視点を
VR文化への政策提言を行うNPO法人バーチャルライツは、国際メタバース協議会の設立を発表した。座長をバーチャルライツが務め、韓国のメタバース団体「VR文化権益委員会」が委員として参画する。
VR文化への政策提言を行うNPO法人バーチャルライツ(千葉県印西市)は6月2日、「国際メタバース協議会」の設立を発表した。座長をバーチャルライツが務め、韓国のメタバース団体である「VR文化権益委員会」が委員として参画する。
設立目的は、政策提言や事業推進などに国際的な視点を取り入れるためとしている。各国の規制・研究開発動向やUGC(ユーザー生成コンテンツ)などの商取引事例、表現の自由を擁護するための情報などの共有や、国際的なメタバース動向の報告書作成、メタバース文化の擁護のためのアライアンス構築などを目的にする。報告書は原則公表し、政策提言などに取り入れるという。
韓国のVR文化権益委員会は、メタバースにかかわる文化振興や政策研究、アーカイブ事業を行うことを目的に、メタバースで活動するクリエイターやユーザー、研究者によって2022年3月に設立。韓国科学技術院(KAIST)のメタバース研究者であるソン・ミンウ氏が理事長を務める。
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