Mac OS XからmacOS Venturaまでの歴史を軽く振り返る:CloseBox(5/5 ページ)
新しいmacOSは「macOS Ventura」だ。ここに辿り着くまでの20年ちょっとを振り返ってみよう。
バージョン10の終わりとApple Siliconの始まり(2020〜)
2020年にリリースされたビッグサー(Big Sur)はMacのOSにとって大きな転換点となった。2000年から続いていたバージョン10.xxからついに脱したのだ。このため、「macOS Big Sur 11」が正式名称となった。IntelからApple Siliconへの移行を表明し、M1プロセッサを搭載したMacと従来のIntel Macの両方で動作する。ビッグサーはカリフォルニア州の湾岸地域を指す。なお、提供スタート時にはダウンロードでの不具合があるなど波乱の船出だった。
2021年のWWDC2021で発表されたモントレー(Monterey)は、バージョン11.xではなく、バージョン12となった。「macOS Monterey 12」これ以降はメジャーアップデートのたびに1つずつ繰り上がっていく。モントレーは「モントレー・ポップ・フェスティバル」の開催地として知られている。iPadとMacをシームレスに連携させてカーソル移動やドラッグ&ドロップを可能にする「ユニバーサルコントロール」は、2022年3月まで待たなければならなかった。
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そしてVentura
Ventura(ベンチュラ)は、OSのバージョンとしては13だが、現時点では表立って表示されていない。クレイグ・フェデリギ上級副社長が基調講演で「Highway 1をまっすぐ行くとここに着く」と話していた、サーフィンスポットとしても知られている南カリフォルニアの街だ。
実は「Ventura」は何年も前からmacOSの中にいる。GarageBandでミュージシャンが自らの楽曲の演奏方法を教えるアーティストレッスンに、「Ventura Highway」という曲がある。演奏しているのはAmericaのメンバー2人。曲の由来についても解説しているので、機会があったら見てほしい。
macOS Venturaには有用な機能がいくつもあるが、中でも気に入っているのは「Stage Manager」と、iPhoneをMacの天吊りカメラに変身させられる「Continuity Camera」「Desk View」だ。
特に、Stage Managerは3つ以上のウインドウを組み合わせたワークスペースを複数作り、行き来できるのが素晴らしい。これまではずっと困っていたのだが、Lionで実装されたMission Controlには進化がなかったのだ。カリフォルニア観光地シリーズになってから一番ワクワクするmacOSになりそうだ。
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