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Spotify、第三者による「安全諮問委員会」設立
Spotifyは第三者によるSafety Advisory Council(安全諮問委員会)を設立した。委員会は、Spotifyがクリエイターの表現を尊重しつつ、ポリシーとサービスを安全に進化させるのを支援する。同社は1月、人気Podcastでの新型コロナウイルスワクチンに関する不正確なコンテンツを放置したとして批判された。
スウェーデンSpotifyは6月13日(現地時間)、コンテンツのモデレーション改善を目指し、第三者によるSafety Advisory Council(安全諮問委員会)を設立したと発表した。同社は人気Podcast「JRE」による差別的なコンテンツや新型コロナウイルスのワクチンに関する不正確な主張を放置したとして批判されている。
安全諮問委員会は、米Meta(当時はFacebook)の監督委員会と同様に、人権専門の大学教授や非営利団体などが参加する。だが、Metaの委員会は特定のコンテンツの削除について助言するのに対し、Spotifyの委員会はSpotifyの決定に異議を申し立てたり、特定のコンテンツやクリエイターについて何かを決定することはない。
Spotifyは「委員会の使命は、Spotifyのクリエイターの表現を尊重しつつ、ポリシーとサービスを安全に進化させるのを支援することだ。委員はチームに助言するだけでなく、公平性、影響力、学術研究へのアプローチも指導する」と説明する。
同社は、向こう数カ月以内に多様な言語と地域の多くの専門家を委員会に追加していくと語った。
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