「いらすとや」の無償利用は何点まで? 「意外と知られていない」とTwitterで話題に
イラストレーターのみふねたかしさんが運営するフリー素材サイト「いらすとや」。いらすとや素材の商用での無償利用には実は個数制限がある。
イラストレーターのみふねたかしさんが運営するフリー素材サイト「いらすとや」。2012年の開設から10年以上運営が続くフリー素材サイトの老舗ともいえる同サイトだが、商用での素材の無償利用には実は個数制限がある。
あるTwitterユーザーが20日、「新入社員が作成したプレゼン資料に『いらすとや』の素材が大量に使われていた」と投稿。その社員に無償利用の範囲で素材を使っているのか聞くと、一定数以上使うと有償になるとは知らなかったという。
このツイートに対し「知らなかった」や「これ案外知らない人いる」「世間的に全然守られてない気はする」「どんな素材も利用規約を読むことは大切」などの意見が見られた。
いらすとやの利用規約を見ると「サイトで配布している素材は規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず無料でご利用頂けます」と記載がある。ただし、その下には有償対応の場合として「素材を21点以上使った商用デザイン」とあり、媒体問わず1つの制作物につき20点より多くイラストを使う場合は、同サイトに申請を送るよう案内している。
学校などの教育機関や非商用での利用の場合、個数制限は設けていない。その他例外として「自社で作成するプレゼンのスライドや商品のポップなどの制作物で、その場限りの利用で直接利益を生まないもの」「自社で作成かつ、社内でのみ利用され、外部へ公開されないポスターやマニュアル」なども非商用と考えてよいとしている。
有償利用となる場合、利用料は1点につき1100円。21点以降のイラストの枚数ではなく全体での合計点数での料金になるという(例:21点利用なら2万3100円)。
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