Instagram、ユーザー年齢をAIで推定する機能のテストを開始
Meta傘下のInstagramが、登録年齢を確認する機能のテストを米国で開始した。セルフィー動画を送ってAIで推定させるなど、3つの方法から選べる。
米Metaは6月23日(現地時間)、Instagramのユーザーが登録年齢を18歳未満から18歳以上に変更しようとすると、年齢確認を求める機能のテストを米国で開始したと発表した。3つの方法から選べる。
1つは、短いセルフィー動画をアップロードする方法。アップロードした動画は、Metaと提携する英デジタルID新興企業YotiのAIが解析し、年齢を確認する。データはYotiに送られるが、Yotiは年齢を判断するだけで、個人を特定することはないという。MetaとYotiは年齢推定完了後、データを削除する。
2つ目は、18歳以上の自分の友達3人を選び、保証人になってもらう方法。依頼された友達は、3日以内に応答する必要がある。
3つ目は、運転免許証やIDカードなどの身分証明書の画像をアップロードする方法。アップロードされた画像はMetaのサーバに保存されるが、30日以内に削除するとしている。
Metaは、年齢確認のために受け取ったすべての情報が非公開で誰にも表示されず、保存することはないと強調した。
Metaは、昨年のWSJ砲以来、若いユーザーの保護についての機能を追加している。例えば、16歳未満(一部の国では18歳未満)のアカウントは初期設定で非公開にするなどの機能だ。なお、Instagramを利用できるのは(日本を含むほとんどの地域で)13歳からだ。
「オンラインでユーザーの年齢を知ることは、業界全体にとっての複雑な課題だ。われわれは業界の他の企業や政府と協力し、オンラインでの年齢確認の明確な基準を設定したいと考えている」とMetaは語った。
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