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NASAの宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ」からの初フルカラー画像をバイデン大統領が披露

米航空宇宙局(NASA)が昨年12月に打ち上げた宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)から届いた初のフルカラー画像を、バイデン米大統領が披露した。銀河団SMACS0723を撮影したものだ。NASAはJWSTでの科学ミッションを本格的に始動したことも発表した。

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 米航空宇宙局(NASA)は7月11日(現地時間)、巨大宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope、以下「JWST」)」が宇宙で初めて撮影したカラー画像を披露すると発表した。

 まずは同日午後5時にジョー・バイデン米大統領がライブで画像を披露することになっていたが、1時間以上遅れての開始だった。

 カマラ・ハリス副大統領とバイデン大統領による声明の後、ようやく披露された画像がこちらだ。

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 バイデン氏は「この画像は米国が偉大であることを世界に思い出させるだろう」と語った。

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 翌12日の午前10時30分(日本時間の同日午後11時30分)にはNASAのライブサイトでもこれ以外のフルカラー画像とデータも披露する計画だ。

 ホワイトハウスからのライブ終了後、NASAのページでも画像が公開された。

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(Credits: NASA, ESA, CSA, and STScI)

 この画像は、銀河団SMACS0723を、Webbの近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影したもの。12.5時間分の多数の波長の画像から合成したもので、ハッブル宇宙望遠鏡をはるかに超える深度を達成しているという。

 JWSTは、1996年に正式に提案された。1961年から8年間NASA長官を務めたジェイムズ・エドウィン・ウェッブ氏にちなんでこの名称になった。コスト上昇で打ち切りの危機にさらされたり、事故が発生したりなどで打ち上げが遅れていたが、昨年12月25日に打ち上げられ、今年1月に目標地点に到達し、撮影のための調整を続けていた。

 NASAは11日、試運転活動を完了し、科学調査を開始する準備ができたことも発表した。12日に披露するフルカラー画像と分光データを皮切りに、正式な科学ミッションを開始するとしている。


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