顧客に無断でスマホ契約、ソフトバンク代理店で発覚 本社は事実認め謝罪 「不適切行為があった」
ソフトバンクは、業務委託した代理店の一部スタッフが顧客の個人情報を不正利用し、無断でスマートフォンの契約を結んでいた問題があったことを認め、謝罪した。
ソフトバンクは7月12日、業務委託した代理店の一部スタッフが顧客の個人情報を不正利用し、無断でスマートフォンの契約を結んでいた問題があったことを認め、謝罪した。同社は「該当のお客さまには誠意をもって対応をしたい」と話している。
Twitterでは7月11日、あるソフトバンク回線利用者の「携帯料金が過剰請求されてる事に気付いた」というツイートが話題となっていた。投稿者によると、機種変更をした日付に契約した覚えのないスマートフォンが自身の名義で契約されており、過剰に利用料金を請求されたという。
契約した店舗に問い合わせしたところ、確かにスマートフォンを契約した記録があり、スマートフォン本体も渡していると返答。その後投稿者は、警察や消費者センター、ソフトバンク本社へも問い合わせを進める中で、契約店舗が「担当者が個人情報を不正利用し、スマートフォンの契約・解約を無断で行ったことを認めた」と投稿していた。
この件について、ソフトバンクに事実確認をしたところ、顧客との個別のやりとりについては回答を控えるとしながら「当社が業務委託する代理店が運営する店舗のクルーの1人が顧客に対して、無断で契約を行うという不適切行為があったと把握している」と認めた。代理店の店舗名や場所については、顧客の特定につながるため回答を控えた。
ソフトバンクが事態を把握したのは7月11日。代理店から報告を受けて状況を確認したという。今後の対応については「事実関係を確認した上で、該当の代理店には当社規定にのっとって厳正に対処する。お客さまには真摯(しんし)におわびさせていただき、再発防止に努めていく」と話した。
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