ニュース
5つの文字から1万4000文字を自動生成 筑波大発AIベンチャーがフォント生成システム 特許出願
筑波大学発AIスタートアップのAIdeaLabが、5つの文字から1万4000以上の文字をAIで自動生成するフォント生成システムの特許を出願した。
筑波大学発AIスタートアップのAIdeaLab(東京都千代田区)は8月17日、5つの文字から1万4000以上の文字をAIで自動生成するフォント生成システムの特許を出願したと発表した。
システムは、敵対生成ネットワーク(GAN)をベースに、大量のフォントを学習させた上で、手作業でデザインした数個の文字から、太さやセリフ(装飾)の形状を抽出し、生成する。パラメーターの値を調整することで、新しいフォントとして出力することも可能。ピクセル画像ではなく、ベクター画像として生成する独自技術により、フォントファイルとしての出力を可能にしたという。
特許は、フォント生成モデルだけでなく、アプリケーションUIも含む。パラメーター調整でフォントを生成するUI、少ない文字数でのアップロードでフォントを生成するUIなど、さまざまなパターンのサービス展開を織り込んでおり、特許出願技術をベースに、フォント制作会社向けソフトウェアを開発予定。フォント制作にかかる期間を大幅に短縮するとしている。
関連記事
- テキストから御朱印を自動生成するシステム、筑波大が開発 寺社1000カ所以上から御朱印収集、データ化
筑波大学落合研究室の研究チームは、テキストから御朱印を自動生成する学習ベースのシステムを開発。訓練用のデータセットは、寺社1000カ所以上を訪問し取得した御朱印を基に大規模にデータ化した。 - DTPの2023年問題、知ってますか? 終末の日が近いType 1フォントの“遺産”にどう対応すべきか
2023年になると、膨大な過去の出版データが使えなくなる。なぜそうなるのか、そのために何をやっておくべきかを考える。 - モリサワの「BIZ UDフォント」がGoogle Fontsで利用可能に、4月1日から
モリサワは、同社の開発した「BIZ UDフォント」を、フォントサービスライブラリ「Google Fonts」に提供する。これにより、Chrome OSやGoogle WorkspaceでもBIZ UDフォントを利用可能になる。4月1日から利用できる。 - “エヴァフォント”再び登場 テレビシリーズと新劇場版の書体を年999円で
フォントワークスは26日、“エヴァフォント”として知られる「マティス-EB」書体が使える定額制のライセンス商品「mojimo-EVA」の提供を始めた。料金は年999円(税込)。 - 「粗いドット絵」「UDフォント」「パワポアイドル」──新年度だから教えたい、2022年に出てきた商用利用可なフリー素材
フリー素材サイトとしては「いらすとや」や「Adobe Stock」などのサービスが有名だが、それ以外にもユニークなサービスが2022年になってからも続々と立ち上がっている。過去に記事として取り上げた、商用利用可能なフリー素材サービスを5つ紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.