3000回も充電できるポータブル電源、EcoFlow「DELTA 2」の使い勝手は? キャンプ場で試す(3/3 ページ)
EcoFlow Technology Japanが発売した3000サイクルの充電が可能なポータブル電源「DELTA 2」。借りる機会があったのでキャンプ場で試用した。
当日持っていったのはアイリスオーヤマ製の1400W IHコンロだ。今回利用できる電力量は2048Whなので、1400W最大で焼いたときの持続時間は約1時間半。肉を焼くだけなら十分な時間だ。エクストラバッテリーがない場合でも44分近く使えるので、こちらも十分だろう。
IHコンロとDELTA 2を接続してスイッチオン。普通に家で接続しているときと全く変わらない。まずは冷凍のポテトを焼いたが、どんどんとバッテリーは消費されていくものの、残量には余裕がある。ポテトを焼いたあとは本番のステーキ肉へ。ほんの10分もすると肉は焼き上がるので、バッテリーが空になることもなく焼けた。
まだバッテリー容量が残っていたので、翌朝はマフィンを焼いてその間にミートローフとハムを挟み込むことに。こちらも全てDELTA 2で焼いた。おいしゅうございました。
この他スマホを充電したりいろいろなものを接続して試してみたが、最終的なバッテリー残量は本体が52%、エクストラバッテリーが59%という結果になった。エクストラバッテリー込みでだいたい半分の容量を使った、ということであれば、DELTA 2を1台だけ使うのなら、残量がほぼ0になるくらい使った、ということになるだろうか。
DELTA 2はコスパのよいポータブルバッテリー
ここまでDELTA 2について見てきたが、感じたのはとてもコストパフォーマンスのよいバッテリーだということだ。1024Whという容量のポータブルバッテリーはあるが、1500Wの出力が可能で14万3000円(税込み)という価格はとても魅力だ。
電源出力のUSBポートやACコネクターの数も豊富で、さまざまな用途が期待できる。充電時間も短いほか、3000回というチャージ回数を持つため長く使用できる。アウトドアを趣味としている人であれば、電源サイトでなくても電力を使用できるのは利点に感じるだろう。
今回はIHコンロで試したが、冬であればセラミックヒーターや電気毛布などにも使える。アウトドアでは強い味方として力を発揮してくれるのに違いない。
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