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メルカリの出品データ、研究者向けに無償提供 国立情報学研究所と連携
メルカリの研究開発組織であるmercari R4Dと国立情報学研究所(NII)は大学などの公的な研究機関向けにフリマアプリ「メルカリ」の出品データの無償提供すると発表した。
メルカリの研究開発組織であるmercari R4Dと国立情報学研究所(NII)は8月31日、大学などの公的な研究機関向けにフリマアプリ「メルカリ」の出品データの無償提供すると発表した。2020年1〜12月に出品された商品情報と、コメント情報を「メルカリデータセット」として9月1日から提供する。
NIIが進めるデータセットの共同利用事業「情報学研究データリポジトリ」に協力。2040万人が利用するメルカリアプリから得られた膨大な二次流通市場の情報を、個人情報保護法を順守しプライバシーに配慮した上でデータセットとして提供する。利用は学術研究目的に限り、利用申請を審査し、適切と判断した場合にのみ提供するとしている。データセットの内容は随時更新する予定。
メルカリは「個人の生活の質の向上や社会課題を解決する上で、AIやビッグデータなどを活用した研究活動が活発化している」とし、「現実社会で活用可能な研究成果を創出するために、実データを利用したいというニーズが高くある」と指摘。
続けて「データセットの活用により、CtoC取引での消費者の行動・心理分析や、中古品の価値分析、二次流通市場の特性分析など、循環型社会の実現に向けた幅広い研究への活用が期待できる」と説明している。今後もNIIと連携し、データ活用の促進や産学連携推進などを通して研究コミュニティー全体に貢献していくとしている。
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