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「USB4 Version 2.0」はUSB4の倍速 既存のType-Cケーブルで
USB推進団体USB Promoter Groupは次世代USBアーキテクチャを発表した。名称は「USB4 Version 2.0」になる。USB4対応ケーブルで2倍(80Gbps)の伝送速度を実現する。
米Intelや米Appleら業界大手7社が中心となるUSB推進団体、USB Promoter Groupは9月1日、次世代USBアーキテクチャである「USB4 Version 2.0」の仕様を発表した。USB5ではないが「メジャーアップデート」としており、USB4対応のType-Cケーブルで、従来のUSB4の2倍に相当する最大80Gbpsの伝送速度を実現するという。
USB規格の管轄団体USB Implementers Forum(USB-IF)による正式発表は11月のUSB DevDaysイベントの前に行う予定だ。
この高速性能を実現するために、USB Type-Cと電力供給の仕様が更新される予定という。
USB4 Version 2.0の主な特徴は、以下の通り。
- 既存の40Gbps USB Type-Cパッシブケーブルと新たに定義された80Gbps USB Type-Cアクティブケーブルを使って、新たな物理層アーキテクチャに基づく最大80Gbpsの伝送速度を実現
- 使用可能な帯域幅の増加をより適切に使うためのデータおよび表示プロトコルの更新(USB 3.2データトンネリングが20Gbpsを超えるようになり、DisplayPortおよびPCIe仕様の最新版に合わせて更新される)
- USB4、USB 3.2、USB 2.0およびThunderbolt 3との下位互換性の維持
USBのバージョンは1995年の初代から複雑なことで知られている。アプリ開発者のマルコ・アーメント氏はこれまでのバージョン履歴を悲しい顔の絵文字付きでツイートした。
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