カスタマイズ可能なChromebook、999ドルでFrameworkが発売
米新興企業のFrameworkはGoogleと提携し、簡単にカスタマイズできるChromebookを発表した。北米で999ドルで発売する。ソケット式のメモリやストレージだけでなく拡張ボードでポート構成を選べる。
米Googleとサステナブルな端末メーカー米Frameworkは9月21日(現地時間)、アップグレードやカスタマイズが可能なChromebook「Framework Laptop Chromebook Edition」を発表した。北米で予約を受付中だ。価格は999ドルから。
Frameworkは2019年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。「人間を尊重し、地球への害をへらすために電気製品を作り直すという目標」で起業した。2021年には同様のWindows搭載ノートPCを発売している。
WindowsノートPCには既にアップグレード可能な製品があるが、Chromebookではほぼ初だろう。
筐体はアルミニウムで、、プロセッサは第12世代Intel Core i5(プロセッサが交換可能かどうかは明記されていないが、Windowsバージョンでは可能になっている)。もちろんGoogleのセキュリティチップ「Titan C」を搭載する。
メモリは8GBのDDR4、ストレージは256GBのNVMe。これらはソケット式で、もちろんアップグレード可能だ。拡張カードシステムではポートをUSB-C、USB-A、MicroSD、HDMI、ディスプレイポート、イーサネット、高速ストレージなどの組み合わせを選べ、ポートを端末の左右どちら側にするかも選べる。
パーツにはQRコードがついており、スキャンすると交換用パーツの購入ページが表示される。
Framework Laptopは、寿命を最大限に伸ばすことで地球環境への影響を最小限に抑えるように設計されているという。モジュールで修理交換を可能にしただけでなく、製造素材の多くをリサイクル資源を使っている。また、Titan Cによるセキュリティ更新は2030年6月まで自動的に行われる見込みだ。
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