すべてのYouTubeチャンネルに一意の“ハンドル名” アピールしやすく
YouTubeは、すべてのチャンネルに「handle」(ハンドル名)を付与すると発表した。YouTubeショートやコメントでも使える。チャンネル名と異なり一意のため、「明確なプレゼンスを確立しやすくなる」としている。
米Google傘下のYouTubeは10月10日(現地時間)、すべてのYouTubeチャンネルオーナーが自分の「handle」(ハンドル名)を使えるようになると発表した。YouTubeショートの投稿やチャンネルだけでなく、他の動画へのコメントにもこの一意のhandleを使えるようになる。
YouTubeのチャンネル名は一意ではないが、handleは各クリエイターに固有のものになるので、「YouTubeで明確なプレゼンスを確立しやすくなる」という。チャンネル名も併存するが、handleにより、クリエイターへのメンションもしやすくなる。また、なりすましも防ぎやすくなる。
一意にするために、handleの付与は段階的に展開する。100人以上の登録者のいるチャンネルでYouTubeのURLをパーソナライズしている場合は、原則としてhandleは自動的に「@チャンネル名」になる(ITmedia NEWS編集部のチャンネルURLは「https://www.youtube.com/user/itmedianews」なので、handleは「@itmedianews」になる見込み)。他のhandleに変更も可能だが、既に使われているものはもちろん使えない。
付与のタイミングは「YouTubeでのプレゼンス、チャンネル登録者数、チャンネルがアクティブかどうかなど、多数の要因で」変わるとしている。
クリエイターがhandleを決めると、URLも自動的に作成される。例えばITmedia NEWS編集部の場合は「youtube.com/@itmedianews」となる見込みだ。既にパーソナライズしたURLがある場合は、既存のリンクは新URLにリダイレクトされるので、更新する必要はない。
handleを選ぶ順番になると通知が来る。この通知から与えられたhandleをそのまま使うか、新たに自分で付けるかを選べる。
全チャンネルにhandleが行き渡るには、向こう数週間かかる見込みだ。
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