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YouTube、TikTok似の「Shorts」クリエイター支援に1億ドル

YouTubeがベータ版でテスト中の短い動画投稿サービス「YouTube Shorts」のクリエイター支援ファンドを立ち上げた。規模は1億ドル(約109億円)。毎月数千人の人気作品のクリエイターに報酬を提供する。

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 米Google傘下のYouTubeは5月11日(現地時間)、昨年9月からβ版でテストしているショート動画「YouTube Shorts」(日本では「YouTubeショート」)のクリエイターを支援する1億ドル(約109億円)のファンド「YouTube Shorts Fund」の立ち上げを発表した。

 詳細はまだ不明だが、2021年から2022年の間にShortsを投稿したクリエイターが対象。毎月、エンゲージメントと視聴回数が多かった数千人のクリエイターにYouTube側から連絡を取り、報酬を提供する。パートナープログラムに参加していなくても対象になるが、作品はオリジナル(「TikTok」など他のサービス公開していないもの)である必要がある。

 shorts 1
Shortsのロゴ

 Shortsは、TikTokや米Facebookの「Instagram Reels」などと同様に、スマートフォンで手軽に撮影・編集した短い動画(Shortsの場合は60秒まで)の動画をそのまま投稿できるサービス。一部のクリエイターがβテストに参加している。日本在住の筆者のモバイルアプリでも、視聴は可能になっている。

 コンテンツ一覧に表示される「YouTubeショート ベータ版」(下左図)はカルーセル状(横スクロール)でサムネイルを選べ、タップするとコンテンツの再生が始まる(下右図)。上にスクロールすることでTikTokのように次々とコンテンツを再生し続けられる。

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 YouTubeはShorts Fundを通じてクリエイターに報酬を提供する他、Shortsの広告テストも開始した。

 同社は過去3年間でクリエイター、アーティスト、メディア企業に300億ドル以上を支払い、「今後もShortsで次世代のモバイルクリエイターを支援していく」としている。

 近年多くのプラットフォームがクリエイター支援に重点を置いている。米Facebookは昨年5月にInstagramに投げ銭機能を追加し、TikTokは7月に2億ドルのクリエイター支援ファンドを立ち上げ、米SnapはSnapchat版TikTok「Spotlight」の人気作品に100万ドル以上の賞金を与えると発表し、米Twitterは投げ銭機能「Tip Jar」を発表した。


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