調理家電はもうUIの優劣で選んでもいいのではないだろうか?(2/2 ページ)
「調理家電はここまで進化した!」というような話を耳にするようになって早何年が経過したでしょうか。でも多機能なばかりが高性能ではありません。分かりやすいUI設計も重要です。
これだけで、小さいな新じゃがが少量の油で完璧なポテトに仕上がります。フライドポテトとベイクドポテトの中間ぐらいの仕上がりになりますがおいしいのでなんの問題もありません。キャンプでバーベキューにアルミホイルに包んだポテトを放置しておくと、バーベキューが終わることに見事に仕上がったりしますが、それが短時間で完成することを想像していただいて問題ないでしょう。
そして、COSORIのこの超簡単UIは他のCOSORI製品でも同じように設計されています。もう一つお見せしたいのが、COSORIの電気ケトルです。
もう細かい説明はやめましょう。この電気ケトルのボタンを見てもらえれば、一目瞭然です。
紅茶を飲むときに、じゃあ今から100度のお湯を沸かそうなんてことを考えるのは、よっぽどのお茶好きです。さすがに玉露はぬるめの方がおいしいと知ってたいても、玉露にちょうどいい温度を覚えている人がどれだけいるでしょうか。だったら、もう電気ケトルのボタンに「玉露」と書いてあればいいのです。
もちろん温度表記もされていますから、自分がこれから飲もうとしているお茶の適正な温度が分かっていれば、温度のボタンを押せばいいだけです。
正直、最初のこの電気ケトルを見たときには、なんで電気ケトルにこんなにたくさんボタンがあるんだろうと思ったものです。でも、このいちいち温度を調べなくて、お湯の温度を使い分けることができるようになってしまうと、もうただ湯を沸かすだけのポットには戻れます。やはり、たかがお茶でも温度が違ってしまえば、それなりにちゃんとおいしくなくなってしまうのです。
調理家電といっても、もっと高機能なものだったりすると、こんな簡単なUIでは機能を使うことはできなかったりします。でも、毎日使うようになるような製品は、できるだけワンボタンで操作を済ませたいものです。
多機能・高機能も性能です。しかし、超簡単に使えるというのも、それはそれで高性能な製品といえます。それが設定ごとのボタンをたくさんつけるという単純な設計だけで実現できるのですから、これは実に理に適ったUIと考えていいでしょう。
これから調理家電を選ぶ際には、このUIなら簡単に毎日使えるだろうという視点でチェックすることをおすすめします。
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