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バルミューダの流れをくむ「雑貨家電」という新潮流 〜誕生の背景と課題:知らないと損!?業界最前線(6/6 ページ)
近年、デザイン性が高く、雑貨店で流通する「雑貨系家電」が注目を集めている。小さなメーカーやほぼ知られていないブランドの製品が、駅ナカやイオンモールなどの雑貨店で販売され、人気を得ているのだ。小さな会社やブランドが家電を企画〜販売するようになった背景や人気を得ていった経緯、今後の課題を紹介する。
デザインの良い家電が当たり前になった現在、国内大手家電メーカーもデザインに力を入れている。象印マホービンの「STAN.」シリーズや、日立の小型冷蔵庫「Chiiil」など、デザインを重視した製品が増えてきた。
象印マホービンが19年にスタートしたデザイン家電ブランド「STAN.」。雑貨系とはコンセプトは異なるが、30代をターゲットにデザインと機能のバランスを取った家電シリーズだ。写真左から、コーヒーメーカー(実勢価格1万720円)、IH炊飯ジャー(実勢価格3万4700円)、電動ポット(実勢価格1万5670円)、ホットプレート(実勢価格1万6500円)などをラインアップする
家電のものづくりは、この20年で大きく変化した。その結果、20代、30代には、大手メーカーの持つブランド力はもはや通用せず、また多機能な高級モデルも必要とされていない。雑貨のようにカジュアルに買える価格で、必要十分な機能を備えた雑貨系家電が支持を集めているのだ。
これからはデザインに加えて、機能の選択と集中、機能面の進化ができている家電が主流になっていく。これまでの常識にとらわれない新しい企画や提案が欠かせなくなるのだ。そしてそれができるのは、会社の規模が小さいからこそ自由な発想で家電を開発できる雑貨系家電メーカーなのかもしれない。
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