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AIスゴっ! 下手な漫画が秒で“プロ並み”に 「ネームだけで原稿完成」の時代に?(3/4 ページ)
AIイラストメーカーを使うと、平面っぽい雑な絵が、立体的で表情も動きのある、描き込まれた美しいイラストに変わった。イラストAIが、「絵を描く」の意味を変えつつある。
絵を描く意味、なくなる? 「ネームだけで完成稿」も
このままAIが進化すれば、ネーム(荒い絵で描いた漫画の下書き)をAIに読み込ませて、数秒で漫画の完成原稿を作る、ということが可能になりそうだ。
と思って、「ネーム風」の絵を描いて取り込んでみた。
「わあすごい!」と声が出た。コマ割や吹き出しのイメージは理解してくれているし、人物の表情がとても生き生きしている。もう少し精密な絵を描いていれば、もっと完成度が高いものが期待できそうだ。
どういった入力からどんなイラストを出力するかは、AIの調整によるところも大きい。今後、ネームのクセを考慮した「漫画制作専用AI」が出れば、「ネームだけで完成稿ができる」未来も遠くなさそうだ。
そんな未来が来れば、ストーリーやコマ割までは思いつくが、絵が下手という人でも、漫画を簡単に作れるようになり、漫画表現の幅は一気に広がるだろう。
漫画を描ける人でも、AI作画によって「自力では絵で表現が難しく、避けていた構図」などがより描きやすくなり、本当に作りたかったものに近づけるかもしれない。
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