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これはもう「カメラさん、後はよろしくAF」──キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R6II」はスタンダード機の決定版か荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/6 ページ)

もしかして、フルサイズミラーレス一眼のスタンダードモデルに決定版が出たかもしれない。キヤノンの「EOS R6 Mark II」である。被写体検出AFが強化され、「自動」モードが付いたのだ。

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電源スイッチの位置が変わったのはどう?

 続いて使い勝手。


握りやすいグリップと構えやすいボディは前モデルゆずり

 大きく変わったのは電源スイッチの位置だ。


真上から。前モデルの電源スイッチは動画・静止画切り替えレバーとなり、あらたに後ろ電子ダイヤルの箇所に電源スイッチが追加された

 今まで電源スイッチがあった左肩のレバーは動画と静止画の切替えとなり、電源スイッチは後ろ電子ダイヤルの下に付けられたのだ。


グリップしたまま右手人差し指でさっとオンオフできる位置に来たのは素晴らしい

 グリップした右手の人差し指をちょっと動かせばオンオフできる非常に理にかなった位置。今までの左肩は左手で操作しなきゃいけなかったから、とっさの操作しづらかったのだよね。

 今までの電源スイッチがあった場所が動画と静止画の切り替えになった。写真を撮ろうとスイッチいれたら動画モードにしてしまった、とかあるけどすぐ慣れるでしょう。

 静止画・動画切り替えレバーができたことで、撮影モードダイヤルに動画ポジションがなくなった。

 背面は前モデルとほぼ同じ。ただ、スティック状のマルチコントローラーはデザインが少し変わって操作しやすくなった。これはよい。

 背面モニターはバリアングル式だ。


背面から。EOS R6を踏襲するデザイン。モニター上の四角く囲ってある項目はダイレクトにタッチ操作できる

 その他の進化点はHDR回り。HDR機能にHDR PQが用意されていたが、これはHEIFかRAWでの保存が必要だったなど気軽に使えるものじゃなかった。

 今回は通常のHDRに3枚撮影して合成するDレンジ優先に加え、1枚の絵からHDRが像を造る「動体優先」が追加されたのだ。1枚の撮影で済むので動く被写体でもOkなのである。

 実際にはISO感度を上げて露出アンダーで撮影することでハイライト部を残し、暗部を持ち上げてダイナミックレンジが広い画を作る、ってことをやっているんじゃないかと思う。


HDRモードに「動体優先」が追加された。強い陽射しの下で動きものを撮りたいときによさげ

 その違いはこんな感じ。

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