「PayPayカード ゴールド」投入の狙いは? 「PayPayとやる以上はオンリーワン目指す」とPayPayカード社長(2/3 ページ)
PayPayカード ゴールド投入の狙いはどこにあるのか。PayPayカードの谷田智昭社長に聞いた。
ソフトバンクグループ内でのPayPayカードの立ち位置
今回、ソフトバンクグループ内での連携を強化した。グループからPayPayカードが期待されているのはどんな点か。
谷田氏 Yahoo!ショッピングで年間100万円使っている人でも、必ずしもエンゲージメントが高いとは限らないが、PayPayカード ゴールドの年会費として1万1000円払ってくれるお客さまのエンゲージメントが高いのは明白だ。グループのサービスに対する、エンゲージメントを測るツールとして期待している。
また、エンゲージメントが高いことで、滞在時間が長くなるとかPayPayの利用額が高い、携帯の解約率が低いことなどが想定される。
カードの決済データをグループ各社のマーケティングに生かすことも想定しているのか?
谷田氏 決済データを利用して、エンゲージメントの高いユーザーに対して、特定のサービスをより厚くすることも考えられる。
またお客さまの消費行動に関する解像度が上がってくる。ヤフーには検索があるので、購買の前に何を検索しているのか、どんなニュースを見ているのかまで分かってくると、さらなるマーケティングを提供できるのではないか。
ソフトバンクは経済圏で出遅れた?
谷田氏 2001年当時、Yahoo!BBをスタートして、ユーザーがものすごく増えた。これはインターネットだったので経済圏とは呼ばないだろうが、当時、ユーザーのPCのトップ(ブラウザで最初に開くページ)はほぼ全員ヤフーだった。ECが活性化していくと、なんとなく経済圏という言葉を使いたくなるが、そうでなくてもヤフー、ワイモバイル含めた渦というのが昔からあった。
そこにPayPayとかECとか、決済サービスが盛り上がってきた。ある定義における経済圏という意味では、出遅れて見えるかもしれないが、顧客を取り巻く渦としての「ソフトバンク経済圏」は2000年代からあって、どんどん大きくなってきている。
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