もし、阪神大震災の時に、Twitterがあったら:NEWS Weekly Top10
明日1月17日で、阪神・淡路大震災からまる28年経つ。1995年当時はインターネットは黎明期だったが、もしあの時にTwitterがあったらどうだっただろう……考えてみたい。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
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ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2023年1月7日から13日までの7日間について集計し、まとめた。
先週のアクセス1位は、Twitterの有料サービス「Twitter Blue」の記事だった。月額980円、iOSから申し込む場合は1380円かかる。
Twitter Blueに加入すれば、広告が「半分」に減るといった特典があるのだが「この値段なら広告をゼロにしてほしかった」という意見も目立つ。
もし、阪神・淡路大震災の時に、Twitterがあったら
ところで、明日1月17日で、阪神・淡路大震災からまる28年経つ。1995年当時はインターネットは黎明期だったが、もしあの時にTwitterがあったらどうだっただろう……考えてみたい。
筆者は当時高校1年生で、西宮市甲子園に住んでいた。地震が起きた午前5時46分。ラジオを聴きながら数学の宿題をしていたら、小さな横揺れを感じた。「地震かな?」と思っていたら揺れがどんどん強くなり、ラジオが途切れた。
家全体がシェイカーで振られているような激しい縦揺れ。ミシミシと壊れそうな音が聞こえる。椅子から立ち上がってみたが、揺れすぎて体を支えるのが精一杯。机の下にもぐることもできなかった。家が壊れるんじゃないかと怖かった。
家中ものが散乱したが、自分も家族も無事だった。みんなで自家用車に避難し、ラジオをつけた。地震情報が流れてきたが「大阪で、落ちてきたものでケガをした高齢者がいます」といった内容。停電、電話の断線などの混乱で、西宮や神戸など被害が大きなエリアの情報が、大阪の放送局に入っていないようだった。
明るくなって家に戻り、片付けていたら、午前10時ごろに電気が再開し、パッとテレビがついた。神戸市長田区の商店街が真っ赤に燃えていた。見慣れた阪神高速神戸線がなぎ倒されていた。この世のものとは思えなかった。
もしあの時、スマートフォンやTwitterがあったら。想像してみる。
被災後、LINEやTwitterで救助を求め、助け出される人は多かっただろう。揺れが収まったら筆者もまず、Twitterで無事を報告しただろう。「すごく揺れた。怖かった」とつぶやき、フォロワーに励まされたかもしれない。
Twitterのトレンドには「揺れた」や「地震大丈夫」「火事」などが入ったかもしれない。被災画像が次々にアップされ、投稿者には報道陣から取材依頼が殺到。同時に、デマも拡散され、デマを打ち消すツイートも注目されただろう。
当時、自宅を含む多くのエリアが数カ月間にわたって断水したため、我が家にあった井戸を地域の人に開放していた。Twitterがあれば、「甲子園の給水所情報」として我が家の位置が投稿され、Google マップに「給水所情報マップ」が作られたかもしれない。
当時のネット環境は
当時の実際のネット環境はどうだったのだろうか。インターネット白書などによると、神戸市や神戸市外国語大学がインターネットを通じて情報を国内外に発信し、ボランティアや支援物資募集のハブになったという。
パソコン通信のNIFTY-Serveは、震災当日の午後1時に地震情報コーナーを開設。翌日午後6時までに、約101万件のアクセスがあったという。リアルタイムに被災状況や安否情報、必要物資の情報が投稿され、被災地支援に役立ったとしている。
ただ、ネットやパソコン通信を利用できたのはごく一部。情報の混乱は長く続き、ボランティアや支援物資の偏りなども問題になったという。
あれから28年。情報環境は激変した。インターネットはみんなのものになり、誰でも発信・受信できるようになった。これからも震災は避けられないかもしれないが、情報の力が、被害を減らしてくれると信じている。
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