「アイマス」公式グッズで盗作、バンナムが謝罪 「ニコニコ大百科」のファンアート流用
バンダイナムコエンターテインメントは、メディアミックス作品「アイドルマスター」のグッズにファンアートを盗作したものがあったと認め、謝罪した。
バンダイナムコエンターテインメントは1月27日、メディアミックス作品「アイドルマスター」のグッズにファンアートを盗作したものがあったと認め、謝罪した。該当グッズを注文済みのユーザーには注文のキャンセルを受け付ける。
デザインの盗作があったのは、同社のECサイト内で販売していた「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-1 H@PPY 4 YOU!」公式グッズのうち、「描きおろしチュパカブラ」イラストを使用した商品。同社は25日に、同グッズのデザイン変更を発表。理由は「諸事情のため」と説明していた。
この発表に対し、一部のユーザーからは「ファンアートで使用したデザインの盗用があったのではないか」と指摘が上がっていた。該当のファンアートは、ニコニコ大百科内の「チュパカブラ(アイドルマスター)」に掲載されていたもの。差し替え前のイラストと比較してみると、頭部以外が酷似しているのが分かる。
この件について同社に聞いたところ「ニコニコ大百科のファンアートのイラストと似ているとご指摘があり、調査したところ、当該イラストを参考にしてデザインしたことが判明したため、デザインを変更することにした。変更に際し、お客さまをはじめ、多くの関係者の皆さまにご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」と回答した。
25日の発表で「諸事情のため」としていた理由については、「25日にアイドルマスターポータルにて報告した時点では調査中だったため。この度調査が終了したため、改めて報告をした」と説明している。
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