“2億画素”はダテじゃない 普段見えていないものまで撮れるXiaomi「12T Pro」(3/3 ページ)
「神充電」というキャッチフレーズで登場した中国Xiaomiの「12T Pro」。今回はそれを主に写真目的としてテストしました。この2億画素のカメラを搭載したXiaomiの12T Proは伊達ではありませんでした。
もちろん夜景もこなす、しかも夜景モードを使わずに
撮りたいと思ってから、夜景モードに切り替えていたのでは、シャッターチャンスもやる気もどこかにいってしまいます。だから、通常モードでの夜の撮影が優れているのはいいことしかありません。駅前って、明るいようでいろんな光線が入り乱れています。そして移動する電車の光が流れるぐらいで、ちょうどよくないですか。
最後にもっと暗いところで、通常モード・夜景モード・2億画素モードで撮り比べをしてみました。みなさんは、どのモードがいい写真と思うでしょうか。こうなってくると、もはや好みの問題だと思います。
すでにライカと動き出している
以上、12T Proのカメラとしての基本性能を分かってもらえるといいな、という気持ちで、いくつかの写真をご紹介してきました。12T Proが普段使いのカメラとして、充分な基本性能を持っていることが分かっていただけたかと思います。
もちろん通常の撮影モードでは2億画素は使われていません。でも、同じセンサーを複数の画素を合わせてデータを作っています。なので、数字としては1200万画素のカメラです。ファイルサイズも当然小さくなります。暗所に強くなるメリットもあります。
じゃあ2億画素なんて意味ないよね、ということになるからしれませんが、あと処理をのことを考えれば、いいセンサーから得られた情報を処理しているからこその普段使いの写真の良さにつながっているわけです。
2億画素モードに切り替えるとAIもHDRも使えなくなるのも同じ理由です。あとで拡大したいとか切り抜きたいということであれば、2億画素を使うという手もあります。ただし、光量はもっと必要だし、もろもろの自動処理は行われないし、ファイルサイズは約10倍になりますよということです。
なお、中国ではXiaomiはすでに「Xiaomi 13」シリーズを発表しており、Xiaomi 12シリーズでは、「12S Ultra」でのみ搭載していたライカ監修のカメラがシリーズ全モデルに搭載されています。そういった動きも12T Proのカメラの出来栄えを考えれば当然のことです。別にライカが監修して、いきなりカメラのハードウェアとしての性能が爆上げなんてことはないはずで、すでにライカが監修するだけのポテンシャルを持っているからこその全シリーズでのライカ監修カメラ搭載ということなんだと思います。
お買い得はいつ?
さて、これだけの性能を持つXiaomiの12T Pro。いざ買うとなると、気になるのがお値段です。キャリアでの購入はソフトバンクの独占販売となっていますが、すでに大手量販店をはじめとして、SIMフリーの販売もされています。これだけの写真が簡単に撮れるスマホということで考えると、10万円でも十分な価格だと思います。
この先、値段については徐々にこなれていくと思います。そうなってくると、もはやそこら辺の高級コンデジとか、ミラーレスの入門機なんかよりはずっと安い値段になってくるでしょう。次の13はライカ監修のカメラだからという理由で、この12T Proがさらに値段が下がるようなことがあれば、むしろラッキーで買い時といえるでしょう。
なお、12T Proは実は光学手ブレ補正もがんがんに効くので、その威力は動画でも十分に発揮されます。ホント、記録としての写真や動画でこれ以上のもの必要ないよと思えるレベルですよ。
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