Google親会社のAlphabet、微増収大幅減益 YouTube広告が不調
Alphabetの2022年10月〜12月の決算は売上高は1%増、純利益は34%減だった。広告全体は4%減、YouTube広告は8%減。
Googleを傘下に持つ米Alphabetは2月2日(現地時間)、2022年第4四半期(2022年10月〜12月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比1%増の760億4800万ドル、純利益は34%減の136億2400万ドル(1株当たり純利益は1ドル5セント)と、前四半期に続く大幅な減益となった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は765億3000万ドル、1株当たり純利益は1ドル18セント)に届かなかった。
1月に発表した約1万2000人の削減に関わるコスト(19億ドル〜23億ドル)は1〜3月期に計上する見込みだ。
セグメント別売上高は、主力の広告全体は4%減の590億4200万ドル。広告全体の13%を占めるYouTube広告が8%減と不調だった。クラウドサービスは32%増の73億1500万ドル(営業損失は4億8000万ドル)。
PixelやNest、Chromebookなどのハードウェア、アプリストア、広告以外のYouTubeの売上高などを含む「Google other」の売上高は8%増の87億9600万ドル、Alphabetの「Other Bets」(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Xなど)の売上高は25%増の2億2600万ドル(営業損失は16億3100万ドルで、前年同期より約2億ドル増加した)。
AlphabetおよびGoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏は発表文で「われわれは、コンピュータ科学へのこれまでの長期的な投資により、AIの転換期に非常に有利な立場に立てた。検索その他のサービスで明らかにしようとしているAI主導の飛躍に興奮している」と語り、電話会見でもAIに注力していることを強調した。
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