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フォロワー数318万人の“地震速報”bot「今後の運用は難しい」 Twitter API有料化の余波大きく
2月9日でTwitter APIの無料提供を終了することを巡り、地震情報を発信するTwitterアカウントが今後の運用継続は難しいと方針を明らかにした。
2月9日に終了するTwitter APIの無料提供。これにより、約318万人のフォロワーに地震情報を発信してきたTwitterアカウントが閉鎖を迫られている。アカウント名は「地震速報」(@earthquake_jp)。運営者は「継続したい気持ちはあるが、現方針のままでは難しい」としている。
地震速報は震度1以上、マグニチュード3.0以上の地震情報を提供するアカウント。発生日時や震源地などを自動で投稿している。個人開発者の悠希@ariela(@ariela)さんが2007年4月から運用している。悠希さんは「Twitterの無料API廃止の情報が出ており、イーロン・マスク氏は月100ドル程度になることを示唆している。年間1200ドルの負担は個人には重い」と述べている。
そのため、Twitterの方針が変わらない限り運営を継続するのは難しいと説明。正式な決定はTwitterの情報次第だが、現状では停止する考えという。今後は分散型SNS「Mastodon」での情報発信に切り替える方針だ。
TwitterAPIの有料化について、イーロン・マスクCEOは「無料APIは、botを使った詐欺師や、意見を操縦する者に悪用されている」「ID認証付きAPIアクセスは月額100ドル程度で済むので、(悪質なbotなどが)とてもきれいになる」などの方針を示している。詳細な情報については来週発表する予定。
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